【GARMIN VIRB-J XE 2か月インプレ】変幻自在の活躍、YouTubeへの投稿もスマホで楽々

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GARMIN VIRB-J XE
GARMIN VIRB-J XE 全 11 枚 拡大写真

GARMINのアクションカメラ『VIRB-J XE』を2か月ほど使ってみた。毎日欠かさず使うようなものではないので、まだまだ使い込んだというほどではないが、いくつか新しい面も見えてきた。新発売時のレビューでは紹介しきれなかった機能についても追加して紹介していきたい。

◆本体だけで50m防水の安心感は絶大…いろいろな撮影で変幻自在の活躍

筆者はVIRB-J XEを使うに当たって、いくつかの用途を考えていた。車載動画ももちろんあるのだが、それ以外で特に期待していたのが、趣味のクルマいじりの撮影だ。クルマいじりは長い間続けているが、最近になって、その様子をYouTubeに投稿もしている。その際、もっともネックになるのが動画撮影だ。家庭用のビデオカメラで撮影しているが、手元をアップにしたいときにオイルまみれの手でカメラを持つわけにもいかない。そこで、手元用カメラとしてアクションカメラを使って見たらどうだろう、と以前から考えていた。

本機を手に入れたことで、それを実行に移すことができた。少々汚れた手でも気兼ねなく扱えるし、ちょっとラフに扱っても安心感があるのが助かる。家庭用ビデオカメラでは壊してしまわないように気を遣わざるを得ないが、本機ならそこまでナーバスになる必要はなく、クルマいじりの作業の流れを断ち切ることなく、撮影ができる。アクションカメラ全般の中でも、本体だけで50m防水という堅牢さを持つのは本機だけ。過信は禁物だが、安心感は高い。

さて、手元撮影の方法をいくつか試してみた。最初にやってみたのは当然ながらヘッドマウント。ベルトで本機を額に取り付けてみた。しかし、どうもよくない。手元からかなりずれた「あさっての方向」ばかり撮影してしまうのだ。なぜそうなるかというと、細かい作業をするときに、対象物に顔面をまっすぐ向けることは意外と少ないようで、目だけを動かしていろいろな方向を見てしまう。たとえばスマホを操作するとき、スマホを顔面の真正面に持ってくる人はいないだろう。伏し目がち、というより伏し目そのものでディスプレイを見るのが普通だ。そうすると、カメラのフレームにスマホは入らない。

それならとカメラを下に向けてみてもだめだ。寝転がって作業するときは逆に上目遣いになることが多いし、状況によっては真正面を見ることもある。その都度カメラの向きを調整するのは現実的ではない。それに、本機はヘッドマウントするとどうにもその姿がかっこ悪いからその意味でもあまりやりたくない。それならどうするかと考えて、アームマウントを試してみた。普通、アームマウントは手首にカメラを固定して、自分の顔を撮影するのだが、今回は肘に近いところにカメラを固定して、手の方にカメラを向けてみた。やってみるとカメラがかなり激しく動いてしまい、これではちょっとダメだろうと思っていたのだが、再生してみると、意外にもなかなかいい。どんな作業をしていても必ずその様子がフレームに入るし、一風変わった面白味のある映像になる。こういったフリーダムな撮影ができることこそ、本機のようなアクションカメラのいいところだろう。

◆GoProのアクセサリが使えるのは非常に便利…メモリーカードの相性はかなりシビア?

本機を初めて見たときから気になっていてことを検証してみた。それは「このマウント形状、これってGoPro用のアクセサリがそのまま使えるんじゃないの?」ということだ。同じ形状に見えて実はミリ単位で寸法が違うのでは、という心配もあったのだが、試しにGoPro用に販売されているショルダーストラップマウントなるものを購入してみた。そして取り付けてみると、あっけないほど問題なく取り付け完了。本機にはGoPro用のアクセサリがそのまま使える。

これは非常にありがたい。GoPro用のアクセサリは低価格なものが大量に出回っており、思いつく限りのバリエーションがある。今回購入したショルダーストラップマウントも本機の純正オプションにはないもので、肩の上にカメラを固定できる。これもクルマいじりの撮影用に使えないかとの期待があったのだが、それよりも散歩しながら見たものを撮影するのに向いているようだ。ヘッドマウントのようにカメラが無駄に動いてしまうことがなく、しかも目線に近い位置から撮影できるので、なかなか使えそうだと感じた。

こんな風にしばらく使ってみて、思わぬ不具合もあった。撮影中に突然、メモリーカードの空き容量がなくなったと表示され、撮影できなくなってしまうのだ。もちろん、空き容量は十分にある。マイクロSDカードを抜いて指し直すと復帰するが、しばらくするとまた同じ症状が出てしまう。

これは故障か初期不良だろうと考えたが、修理に出す前にネットで検索してみると、いい情報が見つかった。本機はマイクロSDカードとの相性が非常にシビアなので、メーカーの発表している動作確認済みのカードを使った方がいいというのだ。

そこでとりあえず、手持ちの別のマイクロSDカードに変えてみると、その後トラブルは一度も起きなくなった。ちなみに、トラブルのあったカードだけでなく、交換したカードもメーカーの動作確認済みカードではなかった。しかし、相性がシビアであることは間違いないようなので、これからマイクロSDカードを購入するなら動作確認済みのカードを確認した方がいいだろう。ちなみに、筆者のカードはトラブルのあったのが東芝、交換してトラブルがなくなったのがTeamブランドのカードだ。

◆スマホアプリ「Garmin VIRB」の実力は想像以上…パソコン無しでカット編集、BGMを付けてYouTube投稿

スマホアプリの『Garmin VIRB』については以前のインプレでも紹介したが、このアプリは単に本機のリモコンというだけではない機能を持っている。撮影した動画を編集してYouTubeなどに投稿することができるのだ。しかも、編集機能がかなり本格的で、カット編集はもちろん、音量の調整、スローモーションや早送りもできる。さらにBGMを追加することも可能。スマホに保存されている曲を選ぶだけでBGMになる。そして極めつけは、「G-Metrix」だ。本機はGPSやGセンサー、車両のOBD2などから得られる様々なデータを画面にインポーズ表示するG-Metrix機能があるが、その設定もスマホアプリで可能なのだ。これはすごい。

実際に使ってみたが、操作性も問題なく、数分程度の動画なら問題なく編集できる。難を言えばカット編集が動画の前端と後端しかカットできないことが不満で、撮影時にカット編集を前提とした録画を止めないリテイクができない。しかし、それ以外は快適だった。編集後の書き出し、つまり動画の変換にはそれなりの時間がかかるが、これはパソコンでもそうなのだから仕方ないだろう。むしろ、スマホのCPUパワーを考えると変換が非常に速いともいえる。

パソコン無しで外出先でも編集済みの動画を投稿できるメリットは大きい。イベントのレポートなど鮮度が大切な動画も、イベント会場からすぐに投稿できる。また、動画の公開が目的でない人も、YouTubeに非公開で投稿したり、iCloudにアップロードして保存しておくことで、動画撮影から編集、保存までをパソコンに一切頼らず、本機とスマホだけで完結させることができる。若い世代を中心に「ネットや動画をフル活用するけどパソコンは使わない」という人が増えている。そういう人にとって、パソコン無しでここまでできることは大きな魅力だろう。


夜桜見物をショルダーマウントで撮影。暗がりの桜から明るい夜店までフレーム内にあって厳しい状況だが、無難に撮影できている。


ショルダーマウントはカメラが過度に動かず、しかもわかりやすい動画が撮れるようだ。


アームマウントで撮影した動画をYouTubeに投稿。今まで、「ここを撮りたいけどカメラマンがいない限り無理だろう」と思っていたアングルから撮影できるようになった。


スマホからアップロードした動画。これは実験的に行ったものなので一般には非公開にしておいた。

《山田正昭》

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