全日本空輸(ANA)は、4月21日に国内空港に日本初となる空港・機内用樹脂製車いす「モルフ」を導入したと発表した。
車いす利用者が保安検査場を通過する場合、車いすの金属部分が検査機に反応するため、別途ボディチェックが必要だった。
樹脂製車いす「モルフ」の導入により、カウンターで、この車いすに乗り換えるだけで、ボディチェックを受けることなく、保安検査場を通過することが可能(保安検査の反応がある場合を除く)となる。
また、この車いすは機内の通路幅にも対応、そのまま機内の座席横まで案内できる。まず羽田空港国内線第2旅客ターミナルに64台を導入し、その後、順次全国の就航空港に展開する予定。
「モルフ」は、ANAと車いす製造メーカーである松永製作所が共同開発したもので、車輪から荷重を支える小さな軸受まですべて(シートクッション、ベルトを除く)が樹脂でできており、金属に匹敵する構造強度を持ちながら、取り扱いやすい車いす。