【プロショップに行こう】プロのサウンド・チューニング「マルチアンプシステムを組む」

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レインボウ・DSP1.8 + WiFi Module
レインボウ・DSP1.8 + WiFi Module 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオを楽しもうと思ったときの強い味方、“カーオーディオ・プロショップ”についてのあれこれをご紹介している当コーナー。今月は、プロがどのような「サウンド・チューニングテクニック」を持っているのかをお伝えしている。

今週からは、ハイエンドシステムにおいてプロがどんな技を駆使しているのかを解説していく。併せて、現代のカーオーディオがどこまで進化しているのかについても、知っていただこうと思う。今回は、「マルチアンプシステム」をキーワードとして話を進めていく。

さて。好きな音楽を大きな音で聴けることがカーオーディオのメリットではあるのだけれど、車室内環境は、音響的に不利な要素がいくつかある。その代表格が、以下の2つだ。1つは、左右のスピーカーから等距離の場所にリスニングポジションを取れないこと。もう1つは、音の反射(ガラスやパネルでの)や吸収(シート等での)の影響を受けて周波数特性が乱れがちなこと。

これらに対処するために活躍する機器がある。それは「デジタル・シグナル・プロセッサー(DSP)」という名のコントロールユニットだ。そして、これを機能させるためには通常、とある特殊なシステムを構築する必要が出てくる。そのシステムの名が、「マルチアンプシステム」だ。

「マルチアンプシステム」とは、1つのスピーカーユニットに対して、パワーアンプの1chをあてがうシステムのことを指す。例えば、フロント2ウェイスピーカーを使っていたとするならば、スピーカーは計4個あるわけだが(トゥイーターが左右で計2個、ミッドウーファーが左右で計2個)、これらに対して4chパワーアンプを用意し、1つのスピーカーにアンプの1chずつをあてがうのである。

こうすることで、各スピーカーを力強く駆動でき、かつ、個別にコントロールすることが可能となる。

このようにしてプロショップは、「DSP」を活用し、「マルチアンプシステム」を組み、スピーカーユニットを個別に操ることで、車室内環境における音響的な不利に対処するのである。

では具体的にはどのようなことが行われているのだろうか。それらについては次週より、1つ1つ解説していく。

【カーオーディオ・プロショップに行こう♪】プロの「サウンド・チューニング技術」の凄さとは? その2“マルチアンプシステム”

《太田祥三》

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