日産自動車のASEAN(東南アジア諸国連合)地域の統括会社であるアジアパシフィック日産自動車(NMAP)は4月28日、タイで進めていた「R&Dテストセンター」の拡充工事が竣工し、同日オープンしたと発表した。
東南アジア地域の日産グループの研究開発業務や生産会社であるタイ日産から輸出する車両のテストなどを担う。日産は2003年にこのR&D拠点を開設していたが、今回約31億円を追加投資し、無響室や電波暗室などの新鋭機器を備えた。
従来は市場投入商品の品質保証が中心だったが、開発業務も担っていく。タイ日産の南部一孝社長は「新たなR&Dセンターは日産のプレゼンスを高めるとともに、タイの自動車産業発展のマイルストーンになる」とコメントしている。