【ホンダ クラリティ FC】軽量化素材にランクセスの「GFRTP」採用…樹脂とガラス繊維の複合素材

自動車 ビジネス 企業動向
ホンダ クラリティフューエルセル
ホンダ クラリティフューエルセル 全 2 枚 拡大写真

ランクセスは、同社の軽量化素材が、ホンダの新型燃料電池自動車(FCV)『クラリティ フューエル セル』に採用されたと発表した。

今回採用された軽量化素材は、ランクセスグループ傘下のボンドラミネーツの連続繊維で強化された熱可塑性コンポジットシート「テペックス」と、ランクセスの高性能プラスチック(樹脂)「デュレタン」を使用した、樹脂とガラス繊維の複合素材「GFRTP」(グラスファイバー・リインフォースド・サーモプラスティクス)。ホンダが開発した世界初のワンショットハイブリッド成形リアバンパービームに使用された。

ランクセスの樹脂とガラス繊維の複合素材によるFCVの大型部品にワンショットのハイブリッド成形加工を実現したことで従来よりも約50%の軽量化を実現するとともに、大幅な生産の合理化にも貢献したとしている。

今回、開発された部品は、テペックスの連続長繊維複合材「ダイナライト」に、不連続長繊維をランダム配置した複合材「フローコア」を積層することで、複雑形状部品の成形性を高め、低速から高速まで、様々な条件下での衝突荷重に対応できる高強度と衝撃吸収性を実現した。

ホンダの新たな部品開発にあたり、ランクセスは軽量化デザインのためのカスタムメイドサービス「ハイアント」による特性試験を行ったほか、プラスチック成形の分野で高い技術をもつタカギセイコーを通して量産までの開発をサポートした。さらにコンポジット製品分野で長い取り扱い実績をもつサンワトレーディングの協力を得て、世界初となるGFRTPハイブリッド成形リアバンパービームを実現したとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  3. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  4. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  5. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る