【ニュル24時間 2016】ブリヂストン、トヨタGAZOOレーシングとともに今年も聖地で“タイヤを鍛える”

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左からブリヂストンの井出氏、トヨタの大嶋和也選手、ブリヂストンの久米氏と板野(ばんの)氏。
左からブリヂストンの井出氏、トヨタの大嶋和也選手、ブリヂストンの久米氏と板野(ばんの)氏。 全 8 枚 拡大写真

「ニュルブルクリンク24時間レース」の本戦(決勝28~29日)を間近に控え、11日、トヨタGAZOOレーシングの3台のマシンにタイヤを供給するブリヂストンがメディアイベントを開催。このレースの重要性や参戦意義についてアピールした。

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ドイツ・アイフェル地方の山中にあるニュルブルクリンク、その北コース(ノルドシュラフェ)は世界最難関サーキットと評されると同時に、クルマやタイヤの性能を高めるテスト地としても有名だ。聖地としての存在感さえあることに、もはや説明は不要だろう。速度域が高く、路面状態は野趣に満ち溢れ、コーナーはブラインドが多く、気象条件も刻々と変化する北コースは、ひとことで言って「過酷」。

その北コースを含む全長約25kmのフルコースで競われる「ニュル24時間」は、市販ベース車を中心としたハコ車の世界一をクラス毎に競う、年に一度の伝統舞台だ。近年は日欧の自動車メーカーがいろいろな意味で参戦規模を拡大、重視しているレースでもあり、日本での注目度も年々、上昇中である。

ブリヂストンは2007年からトヨタGAZOOレーシングの参戦をサポート、今年で10年の節目を迎えた。この日は今季の本戦を前に、「200台が参加、20万人が来場」という参戦型と観戦型の両方で世界最大級の規模を誇るレースであるニュル24時間の重要性、そして、そこに「道が人を鍛え、クルマを鍛える」の精神で参戦するトヨタGAZOOレーシングに共感し、その脚元を支え続けている意義等についての報告が為された。

イベントにはブリヂストンのグローバルブランド戦略・モータースポーツ推進本部長である久米伸吾氏、タイヤ開発第2本部長の板野真人氏、参戦初期からを知る井出慶太氏らとともに、トヨタGAZOOレーシングの「LEXUS RC F」を駆って参戦する大嶋和也も登場した。

SUPER GTでも活躍するトヨタ/レクサス系トップドライバーのひとりである大嶋は、「国内の(一般的な)サーキットなら、仮にタイヤが作動温度領域から少し外れたとしてもタイムが落ちる程度で済みますが、ニュルの場合は1周まわって帰ってくることさえ困難になる場合もあります。ですから、(作動温度領域を含めたトータルな意味での)タイヤの幅の広さが重要なんです」とニュルでタイヤに求められる要素について語った。さらに「雨でかなりの低温になったりすることもありますが、そういう時にタイヤが少しでもグリップしてくれるとドライバーとしては助かるんです」とも。

ニュルといえば高低差もコースの苛烈さの象徴といえるが、「270km/h全開で下って、急に上る、そんなセクションもあったりしますから、タイヤへの負荷がとにかく大きい。他のクルマがバーストしたりしているところも見ていますが、僕たちはそういうことがないので助かっています」と、大嶋はこれまでもクラス優勝を度々実現してきている自身とトヨタGAZOOレーシングの活躍にブリヂストンの貢献が大きいことも強調している。

今季のトヨタGAZOOレーシングは「LEXUS RC F」「LEXUS RC」「TOYOTA C-HR」の3台でニュル24時間に参戦する。このうち大嶋らが乗り組む「RC F」(SP PROクラス)はSUPER GTやスーパーフォーミュラでの活躍で知られる名門チーム「TOM'S」とのジョイントで、「TOYOTA GAZOO Racing with TOM'S」としての参戦になる。ブリヂストンはニュル専用レーシングタイヤのドライ用スリック「POTENZA RS」とレイン用「POTENZA RW」を供給してトヨタと共闘、聖地ニュルで今年も“タイヤを鍛える”。

また、今季は現地にてコミュニケーションブースも初出展するなど、タイヤ開発の技術力を磨く場としてだけではなく、ユーザーとのコミュニケーションツールとしてのモータースポーツ活動、その面からもブリヂストンはこれからさらにニュル24時間を重視していく方針だ。

《遠藤俊幸》

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