【SUPER GT】 DTMとGT500の技術規則完全統一に前進、19年施行へ…交流戦実現も同時期以降か

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合意書にサインし、握手を交わす坂東GTA代表とアウフレヒトITR会長。
合意書にサインし、握手を交わす坂東GTA代表とアウフレヒトITR会長。 全 6 枚 拡大写真

11日、SUPER GTのシリーズプロモート団体「GTA」とDTMの同団体にあたる「ITR」の代表らが都内で「ステアリングコミッティ会議」を開き、GT500とDTMの技術規則完全統一を2019年シーズンから施行すべく前進を果たした。注目される“交流戦”の実現も、その頃以降になりそうだ。

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日本のGTAとドイツのITR、そして北米のシリーズプロモーターであるIMSAは、以前からハイレベルなツーリングカーレースの技術規則(車両規則)完全統一に向けた話し合いを、参戦メーカーのレース部門首脳らを交えて継続的に実施している。それがこの「ステアリングコミッティ会議」であり、今回で5回目。日本で開催されるのは14年9月の第3回以来となる。

今回はGTAの坂東正明代表、ITRのH.W.アウフレヒト会長、そしてGT500参戦中の3メーカー=トヨタ(レクサス)/日産/ホンダ、DTM参戦中の3メーカー=アウディ/BMW/メルセデスの各レース部門首脳が参加しての会議実施となった(IMSAは欠席)。

「Class One規則」という名称での技術規則完全統一の主眼は、共通部品等の活用拡張によるコスト削減と、“相互乗り入れ”を可能にすることによって生じる参戦機会の拡大、それによる各シリーズの価値増強である。それぞれのシリーズは、あくまでそれぞれのシリーズとしての特徴を失わずに個別に存在し続けるのが基本線だが、交流戦的なレースも実現しやすくなる、という副産物にも期待がもたれている。

実際にGT500とDTMの技術規則統一は既に14年シーズン以降、一定の実現を見ており、エンジン規格こそ異なるが、現時点で両者は兄弟車的関係になって3シーズン目を迎えている。エンジンも含めた技術規則完全統一を目指す意向は14年秋の日本開催(第3回)でも確認されていたが、その後の1年半のあいだにドイツではVWグループの排ガス規制問題が出るなど、状況変化がいくつかあり、動きがやや足踏み状態になっていたのは傍目に否めないところだった。今回、新たなタイムラインが敷かれ、合意書が交わされたことで動きが再加速するものと見られる。

具体的には、「両シリーズへの19年シーズンからのClass One規則導入を目指す」とのことで、「17年8月までに規則を作成し、同9月に公表する」。つまり、各メーカーには19年開幕までに約1年半の実質的な開発(対応)期間が与えられることになる。

前述したように、あくまでも統一されるのは技術(車両)規則。坂東代表は「それぞれのレースフォーマットの異なりは尊重される」としており、タイヤ戦争やドライバー交代というGT500(SUPER GT)の特徴は「維持される」と話している。

何より注目されるのは交流戦の実現だ。坂東代表はこのレースを「ワールドファイナル」と仮称しつつ、昨年の段階では「17年のシーズン末に日本で最初の開催を」との意向を語ってもいた。ただ、一時は17年施行開始を目指す勢いもあったClass One規則が19年施行目標と決まったこともあり、交流戦実現についてもこの日、「(以前の思惑よりは)2年くらい伸びるかな、というところで」(坂東代表)との話になった。

ドイツメーカー首脳からは「Class One規則導入を最優先に」との意向がひしひしと伝わってきている。技術規則完全統一前の早期の交流戦実施よりは、統一に向けての実務遂行優先、お楽しみは少々お待ちを、というかたちになるようだ。

日本メーカー首脳からは「6メーカーが争うレースになる可能性が出たということ」との前向きな展望も語られ、ドイツ側からは「現行参戦6社以外の自動車メーカーにもぜひ参画を期待したい」との旨も語られている。ツーリングカーレースのさらなる発展に向けたワールドワイドな動き、今後の展開も注目される。

《遠藤俊幸》

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