【サウンドチューニング・マニュアル】クロスオーバー編 パート9…DSPで「繋がりの良さ」にこだわる

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「クロスオーバー調整」画面の例。by レインボウ・DSP1.8 + WiFi Module
「クロスオーバー調整」画面の例。by レインボウ・DSP1.8 + WiFi Module 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオにおける「サウンドチューニング」についてのあれこれをご紹介している当コーナー。今月も引き続き、「クロスオーバー調整」について掘り下げていこうと思う。今週は、「DSP」を用いて行うときの操作方法を、さらに詳しく解説していく。

さて、先週までは、“クロスオーバーの範囲”を見定める作業について解説してきた。今週からは、その先に進んで行く。

まずは、ここから先、何を目指していくべきなのか、そこのところから解説していこう。それはズバリ「繋がり良さ」だ。トゥイーターから発せられる音と、ミッドウーファーから発せられる音が、渾然一体となることを目指すべきなのだ。

セパレートスピーカーは、トゥイーターとミッドウーファーに役割分担をさせ、得意な仕事だけに専念させることで、よりクリアに音楽を再生しようとするシステムであるのだが、バラバラに鳴っている感じがしてしまっては、むしろマイナスだ。そうではなく、2つ(または3つ)のスピーカーに分かれていながらも、あたかも1つのスピーカーで音楽を再生しているかのようにしたいのである。

そのためには、帯域分割したその境目付近の音が抜けてしまってはいけないし、逆にその付近がピークになってもいけない。高域から低域までのバランスが崩れることなく、サウンドが1つになることを目指して調整を進めていこう。

調整していく項目は以下の3点だ。トゥイーターのハイパス(ローカット)ポイントと、ミッドウーファーのローパス(ハイカット)ポイントを、“近づけるか遠ざけるか”と、それぞれのスロープの傾斜角度(減衰率)を、“緩やかにするか急にするか”、そしてもう1つがそれぞれのレベル(音量)を“大きくするか小さくするか”、以上だ。これらを操ることで、トゥイーターとミッドウーファーの音が自然に「繋がる」ようにしていくのである。

今週はここまでとさせていただく。次週はさらにもう1歩踏み込んで、それぞれをどのように設定していくと良いのかについて解説していく。

【サウンドチューニング・マニュアル】「クロスオーバー」編 Part.9 「DSPを用いて行うクロスオーバー調整 その3」

《太田祥三》

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