クラリオンの技術者がフルデジタルサウンドを解説…セミナー&試聴会にファン集う

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セミナーには関東近郊より15名ほどが訪れた
セミナーには関東近郊より15名ほどが訪れた 全 19 枚 拡大写真

クラリオンは5月15日、カーオーディオ・プロショップの「QUANTUM」(茨城県守谷市)において、クラリオン技術者によるフルデジタルサウンド(FDS)製品セミナーとデモカー試聴会を開催。関東近郊から15名ほどの熱心なファンが訪れ、技術者とのまたとないやり取りを行った。

セミナーではまずクラリオン市販営業本部の武田友宏氏がFDSについて具体的な解説を行い、その後、技術開発本部の武藤 慧(あきら)氏がコントロール用アプリ「Z-tune」についてのポイントを解説した。

武田氏はFDSについて、「スピーカーまでフルデジタルで行うのでまったく劣化がない上に、重いアンプを必要としないので軽量で省電力化にも大きく貢献する。今後5年は他社もついて来られない画期的技術として世に送り出した」と説明。専用LSIの開発に至るまでの経緯や、フルデジタルで音が出る仕組みについても解説図を使いながらわかりやすく解説した。

武藤氏は、「クロスオーバー」「タイムアライメント」「イコライザー」という基本的なチューニングをスマートフォンで直感的に操作できるアプリ「Z-tune」について紹介。L/R独立で31バンドの調整ができるイコライザーを備えていること、チューニングしたパラメータは最大で4つまで保存できることなど、設定を誰にでもできる身近なスタイルにしたことを説明した。

来場者からはフルデジタルで音が出る仕組みに質問が集中。特に6つのデジタル信号に分割したことでその組み合わせによって音のレベルが変化することの不思議さにも質問は及んだ。そのため、予定時間を大幅に超えてセミナーは終了した。

その後、デモカーへ移動して配られた整理券の順番で試聴を行った。各試聴時間は15分前後。クラリオンが用意した規定の音楽を聴いた後、それぞれが持参した音源を使っての試聴へと移った。試聴した感想は概ね「価格以上の素晴らしい音」という率直な感想が得られた。参加者のコメントは以下。

「想像以上の音の良さにビックリした。フルデジタルの原理はまだよく理解できていないけど、車両の軽量化につながるのはとてもいい。今気に入っているツィーターを組み合わせ可能なのも気に入った」久高聖也さん(東京都)

「立ち上がり、レスポンスの良さは(今使っている)三菱以上。固さも丁度良くて、それが調整で何とかなってしまうというのも気に入った。入力もたくさんあるので拡張性もある。これで30万円前後は信じられない」関野洋平さん(神奈川)

「カーオーディオ開発に携わった経験からも素晴らしい。近い将来この類が出ると信じていたが、それがついに出た。濁りがなくクリアな音は本当に素晴らしい。PCではなくスマホを使うオープンな展開も評価したい」高井 宏さん(仮名・茨城県)

「オーディオは全くの初心者。FDSはデジタル臭さが感じられず、クルマで楽しむオーディオの楽しさに目覚めさせてくれた。これが3回目の視聴となるが、30万円前後で買えるコストパフォーマンスの高さに改めて驚いた」下田 智さん(仮名・千葉県)

今後開催されるFDS試聴会は以下の通り。
◆ANGist サウンドミーティング2016
日時:2016年5月15日(日)10時00分~15時00分 雨天決行
場所:久留米百年公園 大駐車場(福岡県久留米市百年公園2432-1)
主催:SOUND ANG
デモカー:トヨタ プリウス

Garage-A 15周年 大感謝祭
日時:5月21日(土)、22日(日)10時00分~19時00分
場所:Garage-A(群馬県高崎市江木町1126-1)
デモカー:スズキ ソリオ バンデッド

Car’s-Factory STIL Full Digital Sound 試聴イベント
日時:5月21日(土)、22日(日)10時00分~20時00分
場所:Car’s-Factory STIL(山形県南陽市椚塚1023)
デモカー:トヨタ プリウス

AutoLoft Full Digital Sound 試聴イベント
日時:5月22日(日)10時00分~19時00分
場所:AutoLoft(愛知県春日井市東野町10-1-27)
デモカー:マツダ デミオ

※出展車両は変更になる場合あり。各イベントの詳細は主催各社のホームページ、クラリオンのClarion Full Digital Sound Special Contentsでも確認することができる。

《会田肇》

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