エアバッグの不具合による大規模なリコール(回収・無償修理)問題を起こしたタカタ。この問題に対して、米国の一部の州が、初めてタカタを訴えた。
これは5月13日、ハワイ州政府が明らかにしたもの。「欠陥のあるエアバッグについて、ハワイ州はタカタを提訴した」と発表している。
今回の提訴は、消費者保護の観点から起こされたもの。すでに米国では、事故の際にタカタ製エアバッグが異常破裂した可能性により、複数の死者が確認されている。
ハワイ州は、消費者保護法に従い、タカタ製のエアバッグ1個あたり、最大1万ドルの民事制裁金を求めて、提訴した。
米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)の調査では、ハワイ州には、リコール対象のタカタ製エアバッグ搭載車が、およそ7万台存在。そのうち、すでに修理または交換されたのは、3分の1から半数にとどまるという。