【プロショップに行こう】プロのサウンド・チューニング…DSPで「位相を整える」

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ロックフォード・フォズゲートの『3SIXTY.3』での調整画面。
ロックフォード・フォズゲートの『3SIXTY.3』での調整画面。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオを良い音で楽しみたいと思ったときの強い味方、“カーオーディオ・プロショップ”。そのバリューの中身をご紹介しながら、カーオーディオの面白さについても掘り下げている。今月は引き続き、プロの「サウンド・チューニング技術」について解説していく。

最新のハイエンド・カーオーディオでは、車内の、リスニングルームとしての不利な条件に対処するために、一般的に「DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)」が用いられている。プロがそれをどのように扱っているのかを解説している。先月は“左右独立31バンドイコライザー”について説明したが、今週からは、「DSP」を操る上での“着眼点”について考察していこうと思う。

「DSP」を用いたサウンドチューニングでは、最終的には、正確なステレオイメージ(ホームオーディオにおいて、音響特性の乱れがない部屋で、左右のスピーカーから等距離の場所で音楽を聴いているときに感じ取れるような、正しいステレオイメージ)を再現することが目指されるのであるが、それを達成するためのキーワードの1つに、“位相を整える”というものがある。今週からはこれについて解説していこうと思う。

さて、“位相”とは何なのか…。

“位相”とはざっくり、“波形”のことだと思ってほしい。“波形”を図にすると、上方向の放物線と下方向の放物線で表現される。これが“1波長”なのだが、この“波形”がイコール“位相”だとイメージしていただきたい。

“位相を整える”とは、各スピーカーから発せられる音の、“波形”のタイミングを整える作業だ。これが整わないと、最悪、音がキャンセリングされてしまう。

例えば、右のトゥイーターと、右のミッドウーファーからクロスポイント付近の同じ音が発せられるとき、それぞれの“波形”が真逆になっていると、互いを打ち消し合う“キャンセリング”という現象が引き起こされる。

トゥイーターから出た“波形”は上側の放物線からスタートしたのに、ミッドウーファーから出た“波形”が下側の放物線からスタートしていたら、それは“逆相”の関係だ。つまり、トゥイーターの音は、0度のところからスタートしたのに、ミッドウーファーの音は、180度のところからスタートしている状態だった、というわけだ。

“逆相”にならないまでも、“波形”がズレるのはよくない。聴こえ方がおかしくなってしまうのだ。

“プロショップ”はそれを回避すべく、「DSP」を操ることで、各スピーカーから発せられる音の“波形”を揃えていくのである。

具体的には、どのようにしてそれが成し遂げられるのだろうか…。それについては次週に解説していく。

【カーオーディオ・プロショップに行こう♪】プロの「サウンド・チューニング技術」の凄さとは? その5 “位相を整える”

《太田祥三》

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