経産省出身のリモノ社長が超小型EVを試作、布製ボディで着せ替えが可能

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リモノの超小型電気自動車
リモノの超小型電気自動車 全 5 枚 拡大写真

経済産業省出身の伊藤慎介社長が2年前に設立した電気自動車の開発ベンチャー、rimOnO(リモノ、本社・東京都中央区)は5月20日、表参道のインテリアショップで超小型電気自動車(EV)の試作車を報道陣に公開した。

大きさは幅1m、全長2.2mで、運転席と後部座席の前後2列となっていて、大人2人もしくは大人1人と子供2人が乗れる。ボディカラーは水色だが、なんと布製で着せ替えが可能とのこと。触ると柔らかく、まるでクッションのようだ。

「電気自動車と言えば、速くてでかくて加速がいいというのが一般的なんですが、このクルマはそれとは全く真逆で、小型ですごくスローで人に優しい乗り物です。こういう乗り物のほうが高齢化社会が深刻になっていくなか、可能性が広がるのではないかと思って製作しました」と伊藤社長は説明する。

スピードにしても、時速45km/hまでしか出ない。ハンドルもバーハンドルで、自転車のように手軽に乗れるようにしている。街中の細い道をゆっくり走ることを想定してつくったそうだ。

とりあえず2017年夏に初代モデル(1人乗り)を発売する予定で、価格は100万円程度。そして超小型モビリティの法整備や規格などが決まり次第、2人乗りを発売する計画で、最終的には40万円前後の価格で販売していくという。

ちなみにクルマのデザインを担当したのは、元トヨタ自動車のデザイナーで現在ツナグデザインの根津孝太社長。これまでにトヨタのコンセプトカー『Camatte(カマッテ)』や888万円の電動バイク『zecOO(ゼクウ)』などをデザインした。

《山田清志》

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