【MotoGP 第6戦イタリア】わずか0.019秒差、ロレンソがゴール直前で逆転勝利

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
2016MotoGP第6戦イタリアGP決勝
2016MotoGP第6戦イタリアGP決勝 全 10 枚 拡大写真

2016年のMotoGP第6戦イタリアGPの決勝レースが22日、ムジェロサーキットで行われ、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)が今季3勝目を飾った。

【画像全10枚】

予選では5番グリッドに沈んだロレンソだったが、抜群のスタートを切ってトップを奪取。2番手に地元レースで気合いが入る僚友のバレンティーノ・ロッシが続いた。

一旦はトップを明け渡す形となったロッシだが、激しくチームメイトを攻め立てトップ奪還を目指す。しかし9周目にエンジントラブルが発生。スローダウンを余儀なくされると、間もなく白煙を上げてストップ。無念のリタイアとなってしまった。

これで楽になったかと思われたロレンソだったが、今度はマルク・マルケス(ホンダ)が接近。約10周以上にわたり1秒以内の接近戦を演じた。しばらくはこう着状態が続いたが、残り5周を切ってマルケスが仕掛け出す。1コーナーをはじめブレーキングのタイミングでの並びかけるが、コーナーでやや膨らみトップに出られない。

ロレンソがトップのままファイナルラップに突入。ここからチャンピオン経験者2人による手に汗握る大バトルが繰り広げられた。

4コーナーでインを突いたマルケスがついにトップに浮上。残り半周をリードするが12コーナーを回ったところでロレンソが隙をつき再逆転。そこからは両者の意地と意地のぶつかり合いになり、並んだまま最終コーナーへ。ここでマルケスが前に出て大逆転でチェッカーフラッグを目指した。

ところが、ロレンソも最後の最後まで諦めておらず、アクセル全開で横に並び、2台並んでフィニッシュ。わずか0.019秒差でロレンソが先にコントロールラインを通過しており、彼の今季3勝目が決まった。2位にマルケス、3位にはアンドレア・イアンノーネが続いた。

ここ数年の中で一番と言っても良い大バトルを演じた2人はパルクフェルメに戻ってくると、全てを出し尽くし力が抜けているという様子だった。それでも、最後の直線で手にいれた勝利にロレンソは喜びを爆発。惜敗のマルケスも笑顔を見せていた。

2016MotoGP第6戦イタリアGP 決勝結果
1.ホルヘ・ロレンソ(Movistar Yamaha MotoGP)
2.マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
3.アンドレア・イアンノーネ(Ducati Team)
4.ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)
5.アンドレア・ドヴィツォーゾ(Ducati Team)
6.マーベリック・ビニャーレス(Team SUZUKI ECSTAR)
7.ブラッドリー・スミス(Monster Yamaha Tech3)
8.ダニロ・ペトルッチ(OCTO Pramac Yakhnich)
9.アレイシ・エスパルガロ(Team SUZUKI ECSTAR)
10.ミハエル・ピロ(Ducati Team)

《吉田 知弘》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、新型コンパクトSUV『カイト』発表…新デザイン言語を反映
  2. 【BMW 120d 新型試乗】BMWのディーゼルが凄いことになっている!…中村孝仁
  3. カモフラもすごいが車内も衝撃!? 最新メルセデスベンツ『Sクラス』はハイパースクリーンを採用
  4. 『エルグランド』新型に搭載、日産の次世代e-POWER用エンジン…STARC燃焼技術が日本燃焼学会「技術賞」に
  5. アウディの5気筒エンジン、2026年に誕生50周年…最新の『RS 3』が伝統を継承
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る