NEDO、EV航続距離500kmを実現する革新型電池の開発に着手

自動車 ビジネス 企業動向
リチウムイオン電池から革新型蓄電池への飛躍のイメージ
リチウムイオン電池から革新型蓄電池への飛躍のイメージ 全 1 枚 拡大写真

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、リチウムイオン電池(LIB)の性能を超える革新型蓄電池の実用化に向けた共通基盤技術の開発に着手すると発表した。

プロジェクトでは、大学・研究機関、企業が連携、エネルギー密度や耐久性、安全性などの車載用蓄電池に必要な性能を高いレベルで両立させる研究開発を、容量5Ah級の蓄電池を試作して実施する。2030年にガソリン車並みの航続距離500km走行できる普及価格帯の電気自動車(EV)などへの車載化を目指す。

NEDOは「革新型蓄電池先端科学基礎研究事業(RISING)」(2009年度~2015年度)で、2030年にガソリン車並みの走行性能を持つEVに搭載されるオリジナリティの高い革新型蓄電池の基礎研究に取り組んできた。この結果、亜鉛空気、ナノ界面、硫化物の3タイプの革新型蓄電池で、エネルギー密度300Wh/kgを検証し、500Wh/kgの見通しを得た。

今回、RISINGで得られた成果を2030年の実用化に向けて発展させるため、「革新型蓄電池実用化促進基盤技術開発(RISINGII)」(2016年度~2020年度)に着手する。最短期間で開発することが可能な世界最高・最先端の解析技術を開発・活用しながら、エネルギー密度、耐久性や安全性など、車載用蓄電池として必要とされる性能を両立させる革新型蓄電池の共通基盤技術の開発に取り組む。

革新型蓄電池開発では、RISINGで300Wh/kgが検証できた3タイプの電池を対象としてエネルギー密度、耐久性、安全性についても車載化に課題がないことを、実セル(容量5Ah級)を試作して検証する。

事業総額は150~180億円。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. FJクルーザー が復活へ…トヨタ『ランドクルーザーFJ』最終デザインはこれだ!
  2. スズキ『スペーシア』など6740台…4月のリコール記事まとめ
  3. 30年で25台のスバル車を購入、26台目に新型『フォレスター』を選んだ英国スバリストの愛
  4. なぜ今「ダウンサス」? 車高調より安くて“扱いやすい”注目チューンの実力~カスタムHOW TO~
  5. ポイ活主婦に自動車税の納付の仕方を聞く…キャンペーンで全額還元・ポイントで0円払いもできる!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  2. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  3. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  4. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る