トヨタ自動車は5月25日、マレーシア市場での競争力強化を目的に、乗用車専用工場の新設を核とした生産体制の再編を行うと発表した。
今回の再編は今後緩やかな拡大が見込まれるマレーシア市場を見据え、マレーシアにおける合弁事業会社UMW Toyota Motor社(UMWT)が、車両生産子会社Assembly Services社(ASSB)を通じて実施。乗用車と商用車を混流生産する既存工場での乗用車生産を2019年初に終了し、乗用車専用工場をセランゴール州クラン市に新たに建設する。
新工場への投資額は約490億円。伸縮自在ラインやコンパクトな塗装ブースなど、メキシコ新工場・中国新ラインと同様の革新的生産技術を導入し、2019年初より年産5万台の生産能力で稼働を開始する。
一方、1968年に『コロナ』『カローラ』のCKD(コンプリートノックダウン)生産からスタートした現工場は、商用車生産に特化させるとともに、車両構造・サイズに応じて工程や物流を最適化することで、生産性を向上させる。