西武鉄道、新宿線中井駅の改札を地下に移動…バリアフリー化で国の基準を達成

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中井駅の平面図(北は下)。6月5日から改札を地下に移動する。
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西武鉄道は6月5日、新宿線中井駅(東京都新宿区)の改札を地下に移す。同時にエレベーターやエスカレーターの使用も開始し、バリアフリーに対応する。

中井駅は西武新宿線の下落合~新井薬師前間にある駅。同駅の改札口は南側にしか設けられておらず、駅近くの踏切も通勤ラッシュ時には「開かずの踏切」となることから、駅の南北が分断された状況になっている。

このため、西武鉄道と新宿区は中井駅の改良と同駅周辺の整備を計画。駅の南北を結ぶ地下自由通路を整備するほか、改札口も地下に移設して自由通路につなげ、駅の南北どちらからでもアクセスしやすくすることにした。

西武鉄道が5月25日に発表したところによると、6月5日の初発から改札を地下に移動。同時に地上と地下改札、ホームを結ぶエレベーターとエスカレーターの使用も開始する。これにより、1日3000人以上の利用者がいる西武線の駅は、全てバリアフリー化されるという。

国土交通省は2011年3月、1日3000人以上の利用者がいる駅について、原則として2020年度までに段差解消や視覚障害者の転落を防止するための設備の整備などを実施するとした基本方針を告示した。今回の中井駅のバリアフリー化で、西武線の駅は国交省が告示した基本方針の基準を達成することになる。

西武鉄道は引き続き、南北自由通路の整備とトイレ改修などの工事を進め、本年度中の完成を目指す。

《草町義和》

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