【R-M ベストペインターコンテスト16】7試 8心技…現場で培った理論と感性で“色を決める”

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横浜市港北区のBASFジャパン新羽リフィニッシュコンピテンスセンターで5月21日に開催された「国際R-Mベストペインター・コンテスト」日本大会決勝
横浜市港北区のBASFジャパン新羽リフィニッシュコンピテンスセンターで5月21日に開催された「国際R-Mベストペインター・コンテスト」日本大会決勝 全 16 枚 拡大写真
リペア塗装の世界一を決める「国際R-Mベストペインター・コンテスト」。その国内選抜大会が5月20・21日に横浜で開かれ、8人の塗装技術者たちが、7種目の試験に挑戦。“塗る”だけではなく、学科や分析、選別の試験も行われ、選手たちは理論と感性で結論を導き出した。

筆記試験は40分で、トラブルシューティングやBP改善に向けての記述問題に答えていく。色の分析と特定も40分。塗装されたスタンダードパネルから、ターゲットパネルになる処方を作成し、明度・彩度・色相の理解が試される。

補修内容に応じた製品選択(最適な製品を選択)では、直面する作業に必要な製品を自動車補修用プレミアム塗料ブランド「R-M」シリーズから正しく選択ができているかなどが問われる。

競技終了後、ネッツトヨタノヴェルとやまの細川一成氏は、「自分は塗装メインで仕事をしているので、今回のような塗装以外のミッションは『まだまだ足りないところが多いな』と思った。この大会通して、いろいろな人と出会って勉強になった。職場に戻り、仕事仲間とこの経験を共有し、活かしていきたい」と、またホンダボディサービス神奈川の山内優氏は、「ほぼ毎日、ブースに入って塗る仕事をしているので、調色や商品知識はほぼなかった。この大会に向けて、色についてなどを先輩に教えてもらったが、すぐに身につくもんじゃないと思い知らされた。何をどう入れたら、色がどう変わっていくかという特徴などもつかめてなかった」と振り返った。

また本大会で唯一の20代女性選手だった、木下自動車工業(静岡県三島市)の天野陽香氏は、「製品選択が難しかった。普段あまり使わない品もテストに並んでいて、使うべきか迷った。普段は細かく考えながら仕事をしていないんで、難しかった」と語っていた。

この「国際R-Mベストペインター・コンテスト」日本大会決勝では、8人の塗装技術者たちが、これまでに培った経験と学びをもとに、筆記試験、隣接パネルへのボカシ塗装(塗装の技術力)、色の分析と特定、調色(カラーマッチング)、効率的塗装、カラーアジャストメント、補修内容に応じた製品選択(最適な製品を選択)に挑んだ。

《レスポンス編集部》

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