国土交通省は5月27日、乾燥剤の入っていないタカタ製エアバッグ・インフレータ(ガス発生装置)を搭載した車両約700万台を対象として追加すると発表した。
タカタ製エアバッグ・インフレータの異常破裂に関しては、タカタおよび関連自動車メーカーが外部の調査専門機関を活用して発生原因の調査を行ってきたが、今回、インフレータの中にある火薬(硝酸アンモニウム)が湿気のある状態で長期間の温度変化にさらされると劣化することが明らかとなった。
この調査結果を受け、国交省は関連自動車メーカー等に対し、乾燥剤の入っていないタカタ製エアバッグ・インフレータを搭載した車両のリコールへの対応についてヒアリング等を実施。関連自動車メーカーによるリコールの拡大スケジュールをとりまとめた。
国交省は、対象車両約700万台のうち運転席側については、全年式を6月までにリコールとして届け出るよう自動車メーカーに指示。その他についても、製造年の古い順に2018年度末までに届け出るよう指導した。