【スーパーフォーミュラ 第2戦】連覇狙う石浦宏明、岡山での巻き返しに向けて金曜トップ発進

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#1 石浦宏明
#1 石浦宏明 全 8 枚 拡大写真

27日、全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)第2戦の予選を翌日に控えた岡山国際サーキットで1時間の練習走行があり、昨年のチャンピオン・石浦宏明がトップタイムをマークした。無得点に終わった開幕戦からの巻き返しに向けて好スタートを切っている。

今年からヨコハマ製ワンメイクタイヤに移行したSFでは、原則として金曜に練習走行(専有走行)が設けられることとなった。この日は午後3時35分から1時間のセッションが行なわれ、ドライコンディションのもと、参戦19台が予選~決勝のためのセットアップ作業を進めた。

今年はレースウイーク(金曜~日曜)に使えるドライ用タイヤが6セットで、そのうちニューが4、前戦から持ち越しのユーズド(中古)が2。金曜はユーズドでの走行になる上、ひとくちにユーズドと言ってもドライバーによって走行マイレージが異なるため、この金曜練習走行のベストタイム順に大きな意味はない。とはいえ、トップタイムを記録した#1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)には一定以上の手応えがある雰囲気だ。

石浦のベストタイムは唯一人の1分15秒台となる1分15秒758。クリアラップではなかったとのことだが、「比較的いい状態の中古タイヤでのタイム」であり、「そういうタイヤをもっているドライバーが今回は多くないと思うので」ということを含めて考えた場合に、「あまり意味のあるタイムだとは思っていません」。

ただ、石浦はセッション中盤に、より使い込んだユーズドタイヤで1分15秒983を出していた。「こっちのタイムの方が自信ありますね」。こちらがベストタイムだとしても全体トップ、唯一の1分15秒台という事実は変わらない。1周が短い岡山だけに「(予選は)コンマ1秒に何台も入る接戦になると思います」とは展望しつつも、昨年ポール・トゥ・ウインしている石浦、まさかの無得点に終わった開幕戦からの巻き返しへ手応えあり、と見てよさそうだ。

開幕戦、予選では他車のアクシデントに対して出されたイエローフラッグによるタイムの有効、無効を巡る不運もあり、15位。決勝でも11位に終わり、「去年はいちばんわるくても5位だったのに」という石浦は一昨年の第2戦以来となる久々の無得点を味わった。全7戦のシリーズだけに、これ以上の足踏みは2年連続チャンピオンを目指す上で禁物、去年初優勝を決めたここから仕切り直しといきたい。その意味でも、結果以上に内容を伴う金曜トップ発進であったようだ。

2番手タイムは近藤真彦監督のもとで走る#4 W.ブラー(KONDO RACING/トヨタ)で1分16秒058。3番手はホンダ勢首位となった#64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)の1分16秒357。開幕戦鈴鹿の優勝者#16 山本尚貴(TEAM 無限/ホンダ)が4番手タイムで、石浦のチームメイトであり開幕戦2位表彰台の#2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)が5番手に続いている。

参戦2年目、昨年の岡山で決勝2位になっている#8 小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS/トヨタ)はこの日15番手。開幕戦で3位表彰台を獲得した注目新人#41 S.バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)は16番手。前述したようにタイヤの件があるため、この順位は鵜呑みにできない。本番では彼らも上位争いに入ってくることが充分に予想されるところだ。

3段階ノックアウト方式の公式予選は明日(28日)午後2時10分開始予定となっている。

《遠藤俊幸》

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