【ロールスロイス レイス ブラックバッジ】ユーザーの平均年齢は45歳、若返りの理由とは

自動車 ニューモデル 新型車
ロールスロイス レイス ブラックバッジ
ロールスロイス レイス ブラックバッジ 全 8 枚 拡大写真

ユーザーの平均年齢が45歳前後にまで若返ったロールスロイス。そこで、これまでとは違う新たなユーザーの嗜好に合わせて登場したのが『レイス ブラックバッジ』だという。

では、ブラックバッジにより、平均年齢をより若返らせようと考えているのか。ロールス・ロイス・モーター・カーズアジア太平洋支社アジア太平洋ゼネラル・マネージャーのマイケル・シュナイダー氏は、「もちろんいろいろな年代にアピールしていきたいが、ブラックバッジで更に若いユーザーを取り込もうとは考えていない」と明言。「ブラックバッジによって、年齢以上にヤングアットハートなユーザーを惹き付けられたらいいと思っている」と話す。

そこで、「ラグジュアリーセグメントの中で、エッジーなものを好むユーザーに向けて、最適な1台に仕上げた」とレイスブラックバッジの方向性を述べる。

ではなぜ平均年齢が若返ったのか。その理由は大きく2つあるという。ひとつはラインナップだ。「『ファントム』や『ゴースト』を洋服に例えると、フォーマルなブラックスーツ。それに対し、レイスはビジネスカジュアルだ。『ドーン』になると更にカジュアルになる」という。レイスやドーンは、「ラグジュアリーモデルだが、よりカジュアルでクルマを一人かパートナーと楽しめるクルマだ。そういうラインナップを揃えることで、より広いユーザーを取り込めるブランドに代わってきている」と説明。

そしてもうひとつはパーソナライゼーションだ。「我々は棚からクルマを出して売る(カタログモデルそのままの意)ようなことはしない。必ずパーソナライズしたクルマを提供している」とシュナイダー氏。「ユーザーはディーラー、もしくはイギリスの工場に直接行ってオーダーも出来る。そこでエンジニアとデザイナーと一緒に自分のクルマを作っていくのだ」という。

つまり、「年齢はもとより、モダンな心を持ったユーザーが、ブランドだけではなくクルマがどう作られたか、どのようにパーソナライズできるか、自分のニーズをどう叶えてくれるのかといった理由から選んでもらえ、その結果として平均年齢が下がったのだ」とし、「近年は女性ユーザーも増えている」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
  5. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る