自動車部品業界 他社牽制力ランキング、トップはデンソー…パテント・リザルト

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デンソー 本社(参考画像)
デンソー 本社(参考画像) 全 2 枚 拡大写真

パテント・リザルトは、独自に分類した自動車部品業界の企業を対象に、2015年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「自動車部品業界 他社牽制力ランキング2015」をまとめた。

この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになる。集計の結果、2015年に最も引用された企業は、デンソーの5188件、次いで矢崎総業の1082件、住友電装の1067件。トップ3は前年と同じ顔ぶれとなった。

1位デンソーの最も引用された特許は、産業技術総合研究所との共同保有である「窒化アルミニウム薄膜を備えた圧電体薄膜」に関する特許で、後発の特許9件の審査過程で拒絶理由として引用されており、企業別には村田製作所の5件をはじめ、太陽誘電の3件、産業技術総合研究所の1件となっている。このほかには、「ヘッドアップディスプレイなどによる運転者への情報の表示方法」や「ハイブリッド車両や電気自動車などに用いられるクローポール型モーター」などが引用件数の多い特許として挙げられる。2015年に、デンソーの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はトヨタ自動車の467件、次いで三菱電機の221件、日立オートモティブシステムズの136件と続いている。

2位矢崎総業の最も引用された特許は、「端子と電線の接続部の防水構造」に関する特許で、後発の特許6件の審査過程で拒絶理由として引用されており、この6件はいずれも古河電気工業と古河ASの共同出願特許となっている。このほかには、「車両用ワイヤレス充電システム」やトヨタ自動車との共同保有である「充電コネクタおよび充電ケーブルユニット」などが引用件数の多い特許として挙げられる。2015年に矢崎総業の特許によって影響を受けた件数が多い企業は住友電工グループ、古河電工グループのほか、トヨタ自動車、デンソー、パナソニックなどとなっている。

3位住友電装の最も引用された特許は、昨年に引き続き「自動車用アース端子と電線の防水接続構造」で、後発の特許14件の審査過程で拒絶理由として引用されており、企業別にみると、古河AS、古河電気工業の共同出願13件、矢崎総業の1件となっている。このほかには「電気自動車用充電システム」や「小型化可能な雌端子金具」などが引用件数の多い特許として挙げられる。2015年に住友電装の特許によって影響を受けた件数が多い企業は矢崎総業、古河電工グループのほか、デンソー、トヨタ自動車、日立金属などとなっている。

《纐纈敏也@DAYS》

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