【ハーマン オートモーティブ】ソースは同じ、音色や聞こえ方は4席別モノ…開発中の車内音響を体感

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ハーマンインターナショナルジャパン・名古屋オフィスで開催されたコネクテッドカー関連技術展示会
ハーマンインターナショナルジャパン・名古屋オフィスで開催されたコネクテッドカー関連技術展示会 全 14 枚 拡大写真

ハーマンインターナショナルジャパンの自動車用インフォテイメントシステムを開発・試験する名古屋オフィスで、開発中の「コネクティッドジュークボックス」を体感。記者陣を驚かせたのは、座席位置によって個別のサウンドチューン、コンテンツを楽しめるシステムだ。

レクサスやメルセデスベンツなどのテスト車両が並べられた名古屋オフィス地下1階フロア。その1台に「どうぞ乗ってみて」と案内され、右後席に乗り込む。現行のプレミアムクラスの車両には、スプリットスクリーンが表示できるインフォテインメントが組まれたクルマもあるが、「これはその先をいくシステム」と技術者はいう。

はじめは運転席、助手席、後部左右席とも、同じ音楽を聞かされる。タブレットやスマホの画面上に、そのサウンドアナウンスが流れ、ニューヨークのジャズクラブ「バードランド」、ロンドンの芸術ホール「ロイヤル・フェスティバル・ホール」、オーストラリア「シドニーオペラハウス」がセレクトできる画面が表示される。

それぞれを選択すると、もともとの音楽ソースが“化ける”といえるほど、その名の空間の音に変わる。「これは、Quantum Logic Immersion という技術が注ぎ込まれたサラウンド空間。もともとの音楽ソースにあるボーカルの音や楽器の音、ノイズなどを1度ばらばらに分解し、再構成させている。空間を広げるというイメージ」と教えてくれた。

また、車内全体が音楽に包まれていながら、特定の座席だけスマホの通話ができる状況も披露。大きめの音量で音楽が流れているなか、指定した座席の乗員は通話相手の声がはっきりと聞こえてくる。また、音楽の特定の音を座席別に強調することも確かめられた。

同社スタッフは、「こうした技術は、特定の音を増幅させているのではなく、シートのなかに組まれた加振機を振動させている。通話ができるのは、通話者の座席部分に届く音の一部をキャンセルし、通話相手の言葉が聞こえるように処理しているから。基本的な音は前後左右の4つのスピーカーであることは変わらない」とも教えてくれた。

《レスポンス編集部》

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