【人とくるまのテクノロジー16】ハブステア採用の電動スーパーバイク、2017年に発売か…サイエッタ
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フロントサスペンションは一般的なテレスコピックではなくハブステアだ。まるで往年のGPレーサー、エルフMOTOを思わせるが、こちらは片持ちではなく、ハブを両側から抱え込むような門型のハブキャリアが与えられている。4輪車のダブルウイッシュボーンの変形とも言える形式だ。
他にもユニークな構造は盛り沢山のようで、3Dプリンティングを用いたボディカウルやカーボンファイバー製の軽量モノコックフレーム、新開発の画期的な電気モーター、エンジンの代わりに爆音を発生させるシステムなど、普通のバイクとは違い過ぎる仕様のようだ。
開発したサイエッタは電動スーパーバイクの草分け的存在で、マン島TTでは2009年にTTXGP(ゼロエミッションモーターサイクルクラス)で優勝し、英国TTXGPの2010年シリーズチャンプ、2014年の欧州電動バイク選手権MOTO-Eでも勝利を収めている実力を誇る。
NGS(ニュー・ジェネレーション・サイエッタ)は、これから様々なテストを経て信頼性、耐久性を確認し、2017年中には100台限定で販売する予定だとか。いよいよ電動モーターのスーパーバイクが街を走る時代が到達しそうだ。
《高根英幸》