大井川鐵道、奥大井湖上駅の愛称を「恋錠」に…ハート型南京錠を発売
鉄道
企業動向

奥大井湖上駅は1990年10月に開業。井川線が旅客営業路線として開業した1959年8月の時点ではなかったが、長島ダムの建設により従来のルートが水没区域に入ることから、ダム湖の湖岸に新ルートの線路を建設。この新ルートの途中に新設された。
駅はダム湖によって形成された半島状の地形に設けられており、湖に浮かんでいるように見えることから現在の駅名が付けられた。1日の平均利用者数は58人(2015年度)で、上下10本の列車する。
大井川鐵道の発表によると、同駅は静岡県が県民から募集した「恋愛・結婚・子宝」にまつわる噂のスポット「ふじのくにエンゼルパワースポット」に登録され、何度も結婚式が行われているという。こうしたことから同社は、正式な駅名とは別に「奥大井恋錠駅」という愛称を設定することにした。正式な駅名は従来と同じで、愛称の読みも駅名と同じ「おくおおいこじょうえき」にする。
「愛の恋錠」は、ハート型の南京錠1個(鍵2個付き)と、「奥大井恋錠」と印刷された記念切符2枚のセット。発売額は950円で、「恋人の日」である6月12日から千頭・奥泉両駅と新金谷駅前プラザロコ売店で販売される。大井川鐵道は「意中の人の心を恋錠でがっちりロックするのはあなたです」とPRしている。
《草町義和》