【AIR & BUS】LCCで行ってバスで帰る、弾丸“伊勢ツアー”…フライト、料金も型破り

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伊勢神宮、内宮と外宮を結ぶ旧街道・古市参宮街道を歩く。遊郭の名残、麻吉旅館も訪ねた(AIR & BUS成田発伊勢行きツアー)
伊勢神宮、内宮と外宮を結ぶ旧街道・古市参宮街道を歩く。遊郭の名残、麻吉旅館も訪ねた(AIR & BUS成田発伊勢行きツアー) 全 32 枚 拡大写真

「当機は1日限りの特別フライトです」「目的地、中部国際空港までの飛行時間は41分を予定しています」…成田を飛び立った「セントレア行き」A320の機内で、機長のアナウンスが始まった。LCCと高速バスのコラボ企画「AIR & BUS成田発伊勢行きツアー」だ(写真32枚)。

6月1日、成田空港から中部国際空港へ向けて“1日だけの特別フライト”を実施したのは、ジェットスター・ジャパン。高速バス大手、ウィラートラベルと手を組んで、「これまでにない旅の広がり」「線と面をつなぐ旅」を具現化した1日限定のコラボツアーで、成田を朝発ち、中部からバスで伊勢市内を観光、その日の夜に伊勢市を発つ夜行バスで帰京するという型破りな旅。

1日をフルに使って伊勢湾や神宮の街を体感するという行程で、成田を9時50分に飛び立ち、中部に11時05分着。セントレアから高速バスで伊勢市に14時に入り、“空港のない街”を回遊。伊勢市駅前を20時30分に出る夜行高速バスで帰京するという“弾丸トラベル”だ。

この特別フライトGK881便を担ったのは、エアバスA320 JA10JJ。9時48分に機内で安全装備説明が行われ、定刻9時50分に機体がプッシュバック。エンジンが高く回り始めてタキシング。10時ちょうどに成田B滑走路を北へ向けて離陸した。

A320 JA10JJは、利根川を右手に見ながらぐるっと右旋回。左手に先ほど飛び立った成田空港を見て、千葉港上空を通過し、次第に巡航高度へ。10時07分にはシートベルト着用サインが消え、機長から「わたしたちは順調に飛行しています。いま静岡県の上空2万フィートを飛行中です。右手には富士山が見えます。目的地、中部国際空港への到着は10時55分、定刻よりも5分ほど早く着く予定です」とアナウンス。その言葉のとおりに、JA10JJは渥美半島上空付近で右に90度旋回し、南側からセントレアに着陸した。

ジェットスター・ジャパン(GK)は成田と中部を結ぶ便を持っていないが、日本航空(JL)と全日空(NH)が定期便を運航している。この日は、GK881便が飛び立った5分後に、JL3083便ボーイングB737が追いかけるように離陸、中部国際空港ではGK機到着の3分後にJL機が着いた。

LCCと高速バスがタッグを組んだ旅プランは、料金も斬新。この成田→中部→伊勢市というAIR & BUSの片道きっぷ料金は7490円。GK881便のすぐ後ろを飛んだJL3083便の出発日前日普通運賃は2万1050円だから、その価格も型破り。

「新しい構想の実現に向け、接続のよい効果的な路線ネットワークの拡大、それぞれの事業活動における協業体制の構築、営業活動の連携、新しい旅のスタイルを提案。国内旅行のAIR & BUSによるシームレスな旅行環境を実現させる」というジェットスターとウィラー。その具現化のひとつが、この「AIR & BUS成田発伊勢行きツアー」というわけだ。

ツアー参加者たちは、セントレアで小休憩をはさみ、すぐに高速バスのりばへ。11時40分、待機する名鉄観光バス(4列、貸切タイプ)に乗り込み、知多横断道路、知多半島道路、伊勢湾岸自動車道、東名阪自動車道、伊勢自動車道と伝う2時間のバス旅へと移る。

いっぽう、GKのA320 JA10JJはこの日、成田→中部→那覇→中部→マニラ→成田と空を行ったり来たりし、翌朝のフライトに向けて数時間だけ成田で休んでいた。

協力:ジェットスター・ジャパン、ウィラートラベル

《レスポンス編集部》

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