タイプエス、上空気象観測用ドローンを10月に発売

航空 企業動向
上空気象観測用ドローン「R-SWM」
上空気象観測用ドローン「R-SWM」 全 1 枚 拡大写真

タイプエスとヴァイサラは、上空気象観測用ドローン「R-SWM」を10月に発売すると発表した。

両社は、ロケット打ち上げイベントの上空気象観測などのため、ドローンに気象機器を搭載するプロジェクトを2012年夏に開始した。今回、任意の緯度、経度、高度における気象基本5要素を観測し、観測した気象データをリアルタイムで地上に送信することが可能な上空気象観測用ドローン「R-SWM」の開発に成功した。

「R-SWM」は、ドローン機体に自律制御システム研究所製の「ミニサーベイヤーMS-06LA」(標準機体)と「ミニサーベイヤー MS-GEO」(大型機体)を搭載する。さらに、気象業務法に定められた気象庁検定を取得可能なヴァイサラの超音波風向風速計、温度湿度計、気圧計、タイプエスの記録装置付き送信装置を搭載する。

これによって任意の緯度、経度、高度で観測した気象基本5要素(風向、風速、温度、湿度、気圧)のデータがリアルタイムに地上へ送信され、送信された気象データのリアルタイムモニタリングと記録が可能となる。

また、ドローンの飛行方位や飛行速度に影響を受ける風向風速の観測について、ドローンに搭載されたGPS信号などからの飛行速度と方向を計算し、観測された風向風速の値に補正を掛けることにより、真の風向風速を観測することができる技術も搭載する。

この技術により、ドローンの機敏な機動性を活かし、ラジオゾンデやドップラーレーダーでは難しかった任意の低層域における気象データ収集が可能となる。

「R-SWM」は、タイプエスが参画している「千葉市ドローン宅配等分科会」の実証実験に利用される予定。

価格は400万円(税別)から。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  2. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  3. ランボルギーニ、世界29台限定の新型『フェノメノ』登場に大興奮!「めっちゃ好き」「よくやったランボ」と高評価の声
  4. 日産、横浜の「グローバル本社」ビル売却先、米投資ファンドKKRが有力[新聞ウォッチ]
  5. 不適切利用47%、カメラ式駐車場管理システムで判明…熊野白浜リゾート空港
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る