【東京おもちゃショー16】子供心でインテリアをコーディネート…トヨタの提案するカプセル空間

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カマッテ カプセル(東京おもちゃショー2016)
カマッテ カプセル(東京おもちゃショー2016) 全 31 枚 拡大写真

トヨタ自動車は、東京ビッグサイトで開催中の「東京おもちゃショー2016」(6月9~12日)に出展。親子で室内のカスタマイズを楽しむ『Camatte Capsule』(カマッテ カプセル)を公開している。

親子で運転を楽しむ乗り物として、トヨタがマイクロEVの『Camatte』(カマッテ)を公開したのは2012年のこと。以来おもちゃショーへの出展を続け、今年で5年連続となる。これまで車両そのもので楽しさを訴求してきたが、今回はインテリアをカスタマイズするものとして、トレーラーハウスのような「カプセル」を提案した。

会場には男児と女児の一般的な嗜好を盛り込んだ、それぞれのカプセルを展示。カプセルの寸法は全長3785×全幅1500×全高1845mm。小学校低~中学年の児童を想定した室内寸法とし、空間構成をおこなっている。

今回の企画意図について、トヨタMS製品企画部 新コンセプト企画室の寺岡寿美江 主任は「もっと女の子にもアピールできるものを、という思いから生まれたアイデアです」と説明する。これまでのカマッテの「着せ替えできる」というのは幅広い年齢の女性に好評だったが、「インテリアに手を加えたい」という欲求には応えられていなかった。

そこで「内装に焦点を当てた企画」として思い切り、カマッテで牽引するカプセルというアイデアを進めることになったという。なおカプセルはアルミの骨格とスキンで構成。男児向けカプセルでは無塗装でトリムもなく構造材がむき出しで、航空機のような雰囲気を見せるが、女児向けでは全面的にトリムが施され、ワンルームのアパートのような雰囲気になっている。

「女性はどんな年齢でも、インテリアをアレンジするのが大好きですね」とは、カマッテシリーズのデザインを手がけている根津孝太氏。昔から人形の関連商品として部屋や家屋を模したものがあり、根強い人気を保ちつづけていることも今回のアイデア展開を後押ししたとのこと。いっぽう男児向けカプセルでは、さまざまな工作のための設備が用意された「ひみつ基地っぽい」雰囲気。

またカマッテシリーズの根幹である「親子で楽しめる」という部分では、液晶タブレットを用いた知育玩具的な体験が用意されている。これはアプリを立ち上げると、カプセルの内部をバーチャルでカスタマイズできるというものだ。

まず全体の内装色を選び、その後に家具や家電製品、趣味の製品などを示すスタンプ状のデバイス選んで押しつけると、画面の中のインテリア空間にレイアウトされる。そしてコーディネートが完成したら、現実のカプセル内に設置されたスクリーンに実寸大で投影されるという仕組み。

果たしておもちゃショー初日の会場では、商談日にもかかわらず大人たちに大人気。児童の体格に合わせた寸法は大人には小さく、玩具的に感じられるというのも注目を集める理由となっていたようだ。カマッテ カプセルは、子供から見れば玩具よりも現実的。いっぽう大人から見れば、現実よりも玩具的。カプセル内の空間は、大人と子供の間を繋ぐ世界なのかもしれない。

《古庄 速人》

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