【ポルシェ 718ボクスター】伝説的モデルの魂受け継ぎ、最も優れたボクスターに

自動車 ニューモデル 新型車
ポルシェ 718ボクスター
ポルシェ 718ボクスター 全 8 枚 拡大写真

ポルシェジャパンから発表された『718ボクスター』は、伝説的なミッドシップスポーツカー『718』のフィロソフィーを受け継いだモデルである。

初代ボクスターが市販されたのは1996年。「開発においてはポルシェの伝統と、革新的なテクノロジーが組み合わされた」と述べるのは、ポルシェジャパン広報室PRマネージャーの木内洋治氏だ。その一例は、ミッドシップロードスターであるポルシェ『550』を手本としたリアアクスル前方に搭載されたエンジンレイアウト。そこに初代ボクスターは、ポルシェにとって初めての水冷式水平対向6気筒エンジンが採用されていた。

この“ボクスター”というモデル名について木内氏は、「水平対向エンジンを意味する“ボクサー”と、“ロードスター”を掛け合わせたものだ」という。そして、718ボクスターは、「この2つの基本的要素こそ変わらないが、水平対向エンジンは、オリジナルの『718』がその先代である550から受け継いだように4気筒になった」と説明。

ポルシェ550と718は1950年代から60年代にかけて、モータースポーツシーンで1000を超える優勝をポルシェにもたらした。特に550はポルシェが初めて手掛けた市販のミッドシップレーシングカーで、「ポルシェの歴史においても、最も有名な1台である」と木内氏。1956年には550Aスパイダーが、ロードレースのタルガ・フローリオで優勝。550Aスパイダーの後継モデル、718RSKは、その輝かしい戦績も受け継ぎ、ル・マン、ニュルブルクリンクなど世界各国のレースで勝利を重ねた。

木内氏によると、「これらの勝利には、当時最強を誇った4気筒エンジンが大きな役割を果たしている。718のエンジンは現在の技術的な視点から見ても優れたものだ」と述べる。フラット4エンジンはデュアルイグニッション、4オーバーヘッドカムシャフトを備え、最高出力は1.5リットルながら142馬力を誇った。そして、「この伝説的なミッドシップスポーツカー718のフィロソフィーを受け継いだニューボクスターは、歴代ボクスターの中で最も優れたモデルだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る