【ルマン24時間 2016】今日開幕…ポルシェ、アウディ、トヨタの三つ巴バトルに注目

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2016ルマン24時間、いよいよ日本時間の今夜開幕
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今年も世界三大レースのひとつと言われている「ルマン24時間耐久レース」が、現地時間の15日から19日にかけてフランスのルマンにあるサルト・サーキットで開催。最高峰のLMP1クラスはポルシェ、アウディ、トヨタの3メーカー対決に注目が集まっている。

昨年はポルシェが16年ぶりに総合優勝を果たし、アウディやトヨタ勢を圧倒。そのまま2015シーズンの世界耐久選手権(WEC)も制した。今年は2台体制でエントリー。1号車はティモ・ベルンハルト、マーク・ウェバー、ベルトラン・ハートレー組。2号車はロマン・デュマ、ニール・ジャニ、マルク・リーブ組という布陣だ。ともに2014年のワークス復帰以来の中心メンバー。さらに熟成されたポルシェ『919ハイブリッド』で連覇を目指す。

一方、昨年は2009年以来となる敗北となったアウディ勢。今年はマシンを大幅に改良、フォーミュラカーを連想させるようなハイノーズを採用したアウディ『R18』を用意。7号車にマルセル・ファスラー、アンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエ組。8号車はルーカス・ディ・グラッシ、ロイック・デュバル、オリバー・ジャービスとこちらもルマン経験豊富なメンバーを揃えてきている。

2016年のWEC開幕戦の開幕戦「シルバーストーン6時間」では7号車が優勝を飾るものの、その後の車検で規定違反が見つかり失格。それでも第2戦「スパ・フランコルシャン6時間」では8号車が優勝。6月初旬に行われたテストデーでも8号者がトップタイムをマークするなど、ここまでの戦闘力ではアウディ勢が一歩抜け出ているような印象。昨年のリベンジを果たすことができるか、今年のアウディ勢から目が離せない。

そして、現体制でのワークス参戦5年目となるトヨタ。今年も2台体制でエントリーし5号車はアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴組。6号車はステファン・サラザン、マイク・コンウェイ、小林可夢偉組だ。今年は悲願のルマン初制覇のために新マシン『TS050ハイブリッド』を用意。ルマンで勝つことを一番に考え空気抵抗の少ないストレート重視のマシン作りを目指してきた。

そのためコーナリング性能がもとめられる開幕戦シルバーストーンでは苦戦したものの、第2戦スパ・フランコルシャンでは途中1・2位を独占するペースで走行。最終的にトラブルでリタイアに見舞われてしまったが、確かな手応えを得てルマンに乗り込んでいる。

また今年はマシンの参戦台数もライバルとイーブンになっている。3台体制だったポルシェ、アウディ勢は親会社であるフォルクスワーゲンのディーゼルエンジン不正問題の影響もあり、今年は2台体制になっている。わずかな変化ではあるが、これがトヨタ勢にとって少なからず追い風になる可能性もありそう。そして国内のスーパーフォーミュラでも活躍する中嶋一貴、小林可夢偉の活躍ぶりも見逃せない。

今年も見どころ満載のルマン24時間レース。公式予選は日本時間の16日と17日に行われ、決勝スタートは18日22時。24時間後の19日22時にゴールを迎える。

《吉田 知弘》

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