岡山県の部品メーカー、三菱自離れの動きを加速

自動車 ビジネス 企業動向
三菱自動車本社
三菱自動車本社 全 1 枚 拡大写真

三菱自動車は岡山県の部品会社などサプライヤーに対しても補償する方針で、「7月早々から説明会を開く」(黒井義博常務執行役員)ことにしているが、その地元では三菱自動車との関係を見直す動きが出ている。

「うちは現在、売上高に占める三菱自動車の仕事の割合が50%ほどだが、これを30%に下げようと考えている。電気自動車を製造する新たな自動車メーカーや電機メーカーなどと新たな取引を模索している」と岡山県に本社を構える部品メーカー関係者は話す。同社は三菱自動車から7月1日に補償に関する説明を受けるそうだ。

また、別の部品メーカー関係者は「日産自動車が調達の主導権を握ると、うちのような小さな会社は切られるかもしれない。なかなか難しいかもしれないが、これから新たな納入先を見つけなければいけないと考えている」と話す。

そのほかの部品メーカーも状況は似たような感じで、日産の傘下に入ることになった三菱自動車が今後、部品メーカーに対してどのような方針を打ち出すのか注目すると同時に、“三菱自動車離れ”を進めるためにさまざまな手を打ち始めた。

東京ビッグサイトで開催された展示会では、そのような岡山県の中小企業が多く出展し、新たな取引先を見つけるために、自社の製品を並べ、懸命になってPRしていた。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  3. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  4. アバルト最初のSUV『パルス』、Netflix『ストレンジャー・シングス』仕様をブラジルで限定発売…隠し装備も
  5. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る