【ものづくりワールド16】松浦機械製作所のハイブリッド金属3Dプリンタ…人だかりの理由

自動車 ビジネス 企業動向
松浦機械製作所が開発したハイブリッド金属3Dプリンタ「LUMEX Advance-60」
松浦機械製作所が開発したハイブリッド金属3Dプリンタ「LUMEX Advance-60」 全 3 枚 拡大写真

「ものづくりワールド2016」には数多くの3Dプリンターが出展されていた。その中でひときわ注目を集めていたのが、松浦機械製作所(本社・福井県福井市)のハイブリッド金属3Dプリンタ「LUMEX Avance-60」だ。その周りには常に多くの来場者が集まっていた。

金属用の3Dプリンタはいろいろあるが、同社のものは一味違う。約60cm四方の大きなものが製作できるうえ、精度が抜群に高いのだ。展示したエンジン用の部品を見れば一目瞭然で、そのまま製品として使えるほど。研磨などの後処理を一切行っていないという。

精度がいいのには訳がある。加工用テーブルの上に敷きつめた薄い金属粉末をレーザー光で焼き固めながら、1層ずつ積み上げるように造形すると同時に、その表面を高速で磨き上げる切削作業を行っているからだ。これによって、精度が大幅に上がり、強度も強くなり、最終製品とすることも可能になったそうだ。

「以前はこれよりもずっと小さいLUMIEX Avance-25を売っていたんですが、もっと大きなものをつくれる機械ができないかとのリクエストがあり、これをつくりました。今回初めて披露しましたが、すでに多くのところから引き合いがきています。特にモータースポーツ系の会社が関心を示しています」と同社関係者は話す。価格は1億5000万円だ。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『マイクラ』新型、“SUV風デザイン”の小型EVになって登場
  2. トヨタ『RAV4』新型を世界初公開、3つのスタイルで進化 日本発売は2025年度中
  3. メルセデスベンツ『Cクラス』新型、量産仕様のプロトタイプがついに出現! 変更点を完全解説
  4. アルピーヌ『A390』発表直前プレビュー! マカンよりかなり小さいボディから600馬力!?
  5. 日産が高級SUV『パトロール』日本導入を計画、「18年の空白」を埋めることはできるか
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  2. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
  3. 地域再エネ活用の収益を還元、ホンダ N-VAN e:を茨城県神栖市へ無償提供
  4. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る