多重衝突を起こしたトラック運転手に過重勤務を命じた会社を捜索

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今年3月に広島県東広島市内の山陽自動車道トンネル内で発生し、2人が死亡し、10人が重傷を負った多重衝突事故について、広島県警は23日、事故を起こした33歳の男が勤務していた運送会社を道路交通法違反(過労運転下命)容疑で家宅捜索した。

広島県警・高速隊によると、問題の事故は2016年3月17日の午前7時30分ごろ発生している。東広島市志和町付近の山陽自動車道下り線・八本松トンネル(全長844m、片側2車線の緩やかなカーブ)で、第1車線を走行してきたトラックが渋滞車列最後部のクルマに追突。事故に巻き込まれた車両を押し出しながら前進を続け、車両12台が関係する多重衝突に発展。このうち5台が事故後に全焼し、2人が死亡。負傷認定された67人のうち、10人が重傷を負った。

警察は追突したトラックを運転していた埼玉県越谷市内に在住する33歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)容疑で逮捕。後の調べで過労状態による居眠り運転が事故につながったことが判明し、検察は同罪で起訴している。

男は昨年12月に埼玉県川口市内に運送会社に入社。1月から事故当日までに3日間しか休んでいないことも判明しており、警察では会社がこうした実態を知りながら、男に運転を命じていたものとみて、法人としての会社を道交法違反容疑で立件することを視野に入れた家宅捜索の実施を行った。

《石田真一》

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