ルノー日産アライアンス、15年度のシナジーは43億ユーロ…購買、開発で成果大

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ルノー日産 アライアンスCEOオフィス アルノー・ドゥブフ SVP 会見
ルノー日産 アライアンスCEOオフィス アルノー・ドゥブフ SVP 会見 全 4 枚 拡大写真

日産自動車とルノーは5日、両社の連携によって2015年度に生じた効果が43億ユーロに達し、前年度に比べて13%増えたと発表した。

アライアンスCEOオフィスを統括するアライアンスSVP(上級副社長)を務めるアルノー・ドゥブフ氏はテレビ会議を通じて日本の報道陣らと会見し、購買、開発、生産の各分野で大きな成果が得られたと述べた。

ドゥブフSVPは「43億ユーロのうち、18億ユーロがルノー、25億が日産にとってのメリットとなった」とした上で、「分野別では購買が最も大きく貢献した。スケールメリットがあったことに加えて、(アライアンス独自の車両設計技術である)コモン・モジュール・ファミリーを活用した新たなモデルを投入したことで、43億ユーロのうち33%が購買部門での効果となった」と説明。

さらに「開発分野でのシナジーは26%を占めた。開発に関してルノーと日産は重複することを避けてようとしている。かつて自動運転技術もそれぞれが開発を行っていたが、今はひとつのチームで取り組むようになっている。それぞれが別々にやるのではなくひとつの資質ですませることは非常に大きなコスト削減になる」とした。

また「生産分野は17%。韓国の釜山にあるルノーサムスンの工場では日産のアメリカ市場向け『ローグ』の生産を行っている。これにより日産にフリーキャパシティが生まれるとともにルノーサムスンにとっては固定費を吸収することができている」と話した。

《小松哲也》

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