ルノー日産アライアンスが、グループ内の幅広い車両に採用するために開発した車台、「コモン・モジュール・ファミリー」(CMF)。このCMFをルノー日産が、さらに多くの車両に導入していくことが分かった。
これは7月5日、ルノー日産アライアンスが明らかにしたもの。「2020年までに、車両の70%をCMFアーキテクチャーで開発した車両にする予定」と発表している。
CMFは、ルノー日産アライアンスが独自開発したモジュール車台。すでに、日産が北米で発売した『ローグ』、欧州に投入した『キャシュカイ』、そして日本と中国向けの『エクストレイル』の3車種が、CMFによる成果を生んでいる。
ルノーでは、CMFの中大型車用の車台「C/D」を導入した新型車として、新型『エスパス』、『カジャール』、新型『メガーヌ』、『タリスマン』を発売。またルノーは2015年、インドで『クウィッド』を発売。2016年半ばには、ダットサンの『redi-Go』を投入した。2車種はいずれも、一番小さく手ごろな価格の車両に適用される「CMF-Aアーキテクチャー」をベースとしたモデル。インド・チェンナイのルノー日産の工場で生産される。
ルノー日産アライアンスのアルノー ドゥブフ上級副社長は、「インドのような市場で、ルノー日産アライアンスは、CMF-A車両の投入によって、十分に戦える力があることを証明した」と述べている。