アンモニアから燃料電池車用水素を製造する---広島大学など技術開発に成功

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アンモニア水素ステーションの概念図
アンモニア水素ステーションの概念図 全 3 枚 拡大写真

広島大学や昭和電工は、アンモニアから燃料電池自動車用高純度水素を製造する技術開発に世界で初めて成功した。

今回開発した技術は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「エネルギーキャリア」の委託研究課題「アンモニア水素ステーション基盤技術」で、広島大学、昭和電工のほか、産業技術総合研究所、豊田自動織機、大陽日酸の共同研究で実現した。

アンモニアは「NH3」で示されるように、多くの水素を含んでいる。今回、世界トップレベルのアンモニア分解用ルテニウム系触媒の調製、アンモニア除去材料の作製と水素精製技術を確立した。これを採り入れたアンモニア分解装置、残存アンモニア除去装置、水素精製装置を実証システムの1/10スケールで開発。これら装置を組み合わせることで、世界で初めてアンモニアを原料とした燃料電池自動車用水素燃料製造が可能となった。

今後、研究チームでは昭和電工の川崎事業所でシステムの実証を行うためプロセスの検討を行う。

今回の成功は、アンモニアを燃料電池自動車用水素燃料へ利用するための技術の大きな進展で、将来、アンモニアを利用する燃料電池自動車用水素ステーションの実現が期待されるとしている。

《レスポンス編集部》

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