島内はチャリで…ドコモ・バイクシェアが八丈島に上陸

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東京・丸の内で「ちよくる」に乗る
東京・丸の内で「ちよくる」に乗る 全 28 枚 拡大写真

八丈島の移動はカードをピッ、自転車でスーッと…。千代田区や港区、江東区などで展開するドコモの「サイクルシェアリング」が、夏季限定で東京・八丈島に上陸。9月中旬まで、「ちよくる」や「Baybike」と同じ「チョイ乗り自転車」で島内を移動できる(写真28枚)。

このサイクルシェアリングは、NTTドコモの通信網を活用し、そのグループ会社であるドコモ・バイクシェアが運営する環境配慮型の交通システム。通信機器やGPS機能、遠隔制御機能を搭載した赤い自転車がトレードマークだ。

ドコモ・バイクシェアこれまで、自治体などと連携し、東京都内4区(千代田、中央、港、江東)や横浜市、仙台市などで展開。エリア内に複数の駐輪場(サイクルポート)を設置し、貸出・返却できるレンタサイクルとして、都心・市街地のビジネス利用や観光向けとして定着し始めている。東京駅丸の内南口からすぐの、丸ビル付近にあるサイクルポートから、「ちよくる」(千代田区)を利用したときの流れはこうだ。

まずPCやスマホで会員サイトへアクセスし、IDやパスワード、クレジットカード情報などを登録。パスコードを取得し、ポートへ。複数台置いてある自転車から1台を選び、サドル下に付いている操作パネルに取得したパスコードを入力。電車の改札口を通るときと同じように、登録した交通系IC系カードをピッとやると、カチャッと自動的にカギが開く。

料金は「ちよくる」の場合、最初の30分150円、延長30分100円という「一回会員」のほか、「月額会員」や「1日パス」などもある。歌舞伎座や築地市場などで、同じ赤い自転車のペダルを踏むユーザーを見かけた。

また、このドコモ・バイクシェアは、データベース側で自転車の移動データなどが記録され、「走行ルートの蓄積・分析による新たな観光ルートマップ作成にも貢献する」という。

八丈島に上陸した赤い自転車。9月中旬までの限定展開について、ドコモ・バイクシェアの坪谷寿一社長は、「自転車ノウハウを生かし、観光の観点でIoT自転車利用を推し進める。走行ルートを蓄積・分析し、観光の再開拓につなげたい。そして比較的大きく、ダイナミックな移動が想定できる八丈島で、2つのレンタサイクル事業者に協力をいただけたことに感謝している。今後は需要に応じ、繁忙期に台数を追加するなども検討していく」と伝えた。

また現地協業パートナーのひとつ、HJ PILOTの菊池孝彰取締役は、「八丈島は『クリーンアイランド構想』のもと再生エネルギーの利用拡大に取り組んでいます。今回の取り組みは観光客に、CO2を出さずに八丈島を楽しんでもらうことにつながる」と語っていた。

ただ八丈島では、都内のように別のポートへの“乗り捨て”はできない。「純粋な時間貸しでの提供で、走行ルートの蓄積や分析を行っていく」という。通信とレンタサイクルが組み合わさったサイクルシェア。観光地の移動シーンで、新たな試みが始まった。

《レスポンス編集部》

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