燃料電池スタック全体のシミュレーション、みずほ情報総研が実現…世界初

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P-Stack Ver.4.0専用GUIのイメージ
P-Stack Ver.4.0専用GUIのイメージ 全 1 枚 拡大写真

みずほ情報総研は、自動車メーカーや電機メーカー、エネルギー事業者など、燃料電池開発のために使われてきた固体高分子形燃料電池シミュレーター「P-Stack」を一新した。

これまで実現困難であった燃料電池スタック全体のシミュレーションを世界で初めて実現した。8月から「P-Stack Ver.4.0」として提供する。

固体高分子形燃料電池(PEFC)は高効率で、発電時にCO2を排出しないクリーンなエネルギー技術で、燃料電池自動車(FCV)や家庭用コジェネレーションシステムなど、様々な分野での普及が期待されている。

P-Stackは様々な形状・作動条件下における固体高分子形燃料電池の内部状態と発電特性を高精度、高速にシミュレーションできるソフトウェア。実験では見えない内部現象を理解して設計指針策定できるほか、新開発スタックの性能予測による試作コスト削減なども可能となり、燃料電池の開発を支援する。

今回販売するVer.4.0では、取扱い可能な燃料電池スタックのサイズを旧バージョンの数枚程度から400枚規模まで拡張、自動車に使用されるスタック全体を数日で評価できるようにした。

また、3D CADからの自動メッシュ生成機能追加や専用GUIの一新により、シミュレーションのセットアップ・実行・結果評価という一連の処理を短時間、容易に実行できるようにし、開発中の製品の迅速な性能予測や設計検討が可能となる。

《レスポンス編集部》

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