道路内部と路面を同時に計測---三井造船とトノックスが開発へ

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三井造船とトノックスは、レーダー(電磁波)による道路内部探査とレーザーによる路面性状計測の同時実施が可能なシステムを共同開発する。

社会インフラの老朽化が課題となっており、全国的にインフラ設備の長寿命化計画が進められている。長寿命化にあたり、維持管理のための調査・点検の必要性が高まる中で、技術者不足を支援するための調査・点検技術が求められている。

今回のシステムを共同開発することで、三井造船の地中レーダ探査装置とトノックスのレーザー計測装置を搭載した複合型の検査システムを確立する。これまで個別に実施してきた路面下空洞や橋梁床版損傷など、道路内部の探査と、表面のひび割れや損傷状況など、道路表面の性状計測の同時実施して統合管理する。

道路表面と内部状況の同時計測によるデータ整合性の向上と、道路表面のひび割れや損傷と道路内部の損傷状況を統合した結果を提供、補修優先度の把握など、維持管理の支援と効率化を図る。

三井造船は、グループ会社の三造試験センターが実施している路面下空洞探査サービスをはじめ、橋梁床版調査、トンネル覆工検査など、ニーズに対応したレーダ装置を自社開発してきた。2004年には、コンクリート内部状況を3次元映像化したデータで詳細に把握できるマルチパスリニアアレイレーダを開発、JR東日本と共同開発したトンネル覆工内部探査車への搭載で実用化した。現在、路面下空洞・床版損傷調査などに同技術の適用範囲を拡大している。

トノックスでは、トンネル壁面や道路表面の性状計測が可能なレーザー計測システムを開発、車両に搭載している。

三井造船が長年培ってきた地中レーダ技術と、トノックスの持つレーザー技術・特装技術を融合することで付加価値の高いシステムを開発し、調査・検査、維持管理の効率化が可能なシステム・車両による検査技術を提供する。

《レスポンス編集部》

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