三菱燃費不正問題「再発防止策は働く人たちの思いの一致」…特別調査委員会が提言

自動車 ビジネス 企業動向
三菱自動車本社
三菱自動車本社 全 2 枚 拡大写真

三菱自動車(MMC)は8月2日、独立した外部の専門家で構成する特別調査委員会から、燃費不正問題に関する調査報告書を受領し、その内容を公表した。

【画像全2枚】

調査報告書では、燃費不正問題の再発防止策として、「開発プロセスの見直し」「屋上屋を重ねる制度、組織、取組の見直し」「組織の閉鎖性やブラックボックス化を解消するための人事制度」「法規の趣旨を理解すること」「不正の発見と是正に向けた幅広い取組」という5つの指針を示している。

しかし調査委員会は、2004年のリコール隠し問題に端を発した経営危機に際し、強硬な経費削減策を実施したことで、MMCは利益確保が最優先となり、理想のクルマ作りを目指す自動車メーカーとして持つべき理念が後回しにされてしまったことを重視。MMCにとって、最も大事な再発防止策は働く人たちの思いが一致することだとし、そのためには、MMCはなぜ自動車メーカーであったのか、なぜ自動車メーカーであり続けなければならないのか、どのような自動車を開発しこの世に送り出したいのかをとことんまで話し合い、一つの共通する理念を見つけ出し、それに共鳴する者の集団になることだと指摘している。

調査委員会では、5つの指針はあくまで再発防止策の骨格であり、全社一丸となって、今のMMCにとって必要な再発防止策を自ら考え、それをどうすれば浸透させていくことができるかを、自ら模索して実行していくことだと締めくくっている。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 中国製高級ミニバンが日本初上陸、『ZEEKR 009』を国内販売へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. ついに巨大グリルがなくなる!? ガソリンエンジン搭載BMW『M3』次期型、ノイエクラッセ採用で2027年登場
  3. 「マジで来ちゃった!」中国ミニバンの日本導入発表に、SNSでは驚きの声「よく作り込んでる」「加速がすごい」など話題に
  4. 日産『ルークス』新型、1か月で受注1万1000台突破…約8割が「ハイウェイスター」選択
  5. 「大ヒットの予感」トヨタが“小さいランクル”初公開! SNSでは「男心をくすぐる」「日本でも扱いやすそう」と期待のコメント続々
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る