そら博のフライトシミュレータがムズい…香港カーブに挑戦したが

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フライトシミュレータ(そら博2016)
フライトシミュレータ(そら博2016) 全 7 枚 拡大写真

ウェザーニューズは5~7日に、千葉市の幕張メッセで、お天気博覧会「そら博2016」を開催中だ。第3回となる今回のテーマは「そらの自由研究」。開幕と同時に多くの子どもたちでにぎわっているが、ここに出展されているフライトシミュレータが面白い。

フライトシミュレータは、東京上空遊覧、成田空港アプローチ、香港旧空港(啓徳)アプローチの3台が用意された。東京上空遊覧は“お楽しみ”バージョンだが、ほかの2台に緩さはない。とくに啓徳は世界一難しいアプローチと言われた空港だ。

取材にはウェザーニューズのウェザーニュースキャスター、江川清音(えがわ・さやね)さんが同行した。関東地方は朝から暑い日だったが、名前から涼やかな女性だ。シミュレーションは香港島上空あたりから始まり右旋回、市街地上空、滑走路直前でさらに右旋回の“香港”カーブを経て着陸まで。さすがに素人向けの配慮として、画面上の空中に断続する線の黄色いマーカーが表示され、それをたどっていくわけなのだが……。

シミュレーション後、江川さんは開口一番、「難しい!!」。機体の移動が、地上の車の感覚と異なり、行き過ぎたり、修正後に揺り戻しが来たりと、かなり微妙な操作を要求される。説明担当者によると、旋回後に逆向きに操舵する「当て舵」が重要だという。

さらに江川さんは「全身を使って操縦するのがたいへん」と。まず座席が揺れる。操縦桿だけでなく、スロットルも操作しなければならない。着地したら左右のフットブレーキも使う。「こんなに難しい空港があったんですね。いい経験でした」と感想を述べる。

記者も試したが、最初はスロットル操作を忘れて失速、手前の市街地に“墜落”。二度目は最終アプローチまでたどり着いたものの、微調整しようとして完全にコントロールを失い、滑走路横に斜めに突き刺さってしまった。説明担当者は「10回ぐらいやれば最後まで出来るようになるでしょう」。

一般公開時間中なので10回も試すことはできないが、子どもたちは自由研究の実験・工作に夢中で、フライトシミュレータは待ち時間なしの状況だった。ウェザーニューズの広報は、「土日はお父さんが来るので人気になるでしょう」と予想する。

「学校では体験できないような夏休みの自由研究を通じて、空や天気の面白さ・不思議さに興味を持つきっかけとなれば」というのがそら博のねらい。会場では、竜巻や雲の発生の実験、空気の圧縮による発火実験、空気砲実験、紫外線ビーズアクセサリー作成など、35種類の実験・工作が体験できる。

《高木啓》

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