初検出された重力波は宇宙誕生直後に形成した原始ブラックホール…東京大学などの研究チーム

宇宙 科学
最近の重力波初検出に伴って発見された連星ブラックホールは、宇宙ビッグバン直後に形成した原始ブラックホールであるという仮説を提唱
最近の重力波初検出に伴って発見された連星ブラックホールは、宇宙ビッグバン直後に形成した原始ブラックホールであるという仮説を提唱 全 1 枚 拡大写真

東京大学大学院理学系研究科附属ビッグバン宇宙国際研究センターの須山輝明助教などの研究チームは、最近米国を中心としたLIGO-Virgoチームにより重力波とともに発見された連星ブラックホールが、宇宙の誕生直後に形成した原始ブラックホールであるという新理論をまとめた。

研究チームは須山助教のほか、京都大学の佐々木節教授、田中貴浩教授と立教大学の横山修一郎助教で構成する。

今回、LIGO-Virgoチームが重力波を世界で初めて検出したのに伴って発見された連星ブラックホールは、宇宙ビッグバン直後に形成した原始ブラックホールであるという仮説を提唱した。

原始ブラックホール連星自体は、1990年代に盛んに議論されていたが、その存在量に対しその後、別の観測から上限が課されたため、ほとんど注目されていなかった。今回、原始ブラックホールの暗黒物質に占める割合が低いという状況の下で、連星ブラックホールの合体頻度を計算したところ、宇宙の暗黒物質の1000分の1ほどを占めると仮定すると予言される合体頻度が観測から決めた合体頻度と良く合うことが明らかになったとしている。

今後の観測により、今回提唱した仮説が正しいと確かめられると、現代宇宙論に大きな1ページが加わるとしている。

今回の研究成果は、アメリカ物理学会発行のPhysical Review Lettersのオンライン版に掲載された。

《レスポンス編集部》

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