中学生がSUPER GTの場内実況に挑戦…東鼓太朗くん「準備が大切」と意識高める

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ピエール北川さんと一緒にSUPER GTの場内実況に挑戦した東くん。
ピエール北川さんと一緒にSUPER GTの場内実況に挑戦した東くん。 全 8 枚 拡大写真

SUPER GT第5戦富士の予選日である8月6日、朝の公式練習走行における場内放送で中学1年生が“実況デビュー”を飾った。「ZF KIDS DREAM JOB」で稀有なる体験をしたのは東鼓太朗くん。プロのアナウンサーであるピエール北川さんの隣で、「準備の大切さ」への意識を高めたようだ。

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SUPER GTのシリーズパートナー、自動車部品サプライヤー大手の「ZF」が実施している「ZF KIDS DREAM JOB」は、SUPER GTのレースウイークの土曜日(原則として予選日)にメカニックやチームマネージャーといったスペシャルな職業体験の機会を少年少女(10~18歳対象)に提供、貴重な人生経験を得てもらおうという人気企画だ。レースに関わる“夢の仕事”の裾野を広げていく役割も担うプログラムである。

今回、富士スピードウェイで開催された第5戦で場内実況アナウンサー体験をしたのは、中学1年生の男子、12歳の東鼓太朗(ひがし・こたろう)くん。SUPER GTのオフィシャルアナウンサーで、日本レース界の実況第一人者であるピエール北川さんと一緒に、予選日朝の公式練習で場内実況デビューを果たした。

「レースを盛り上げる仕事を生で見てみたかった」という東くん。舞台が順位を直接競うわけではない練習走行で、ピエールさんと一緒にしゃべる状況とはいえ、多くの観客を前にして「緊張しました」と答えた。ただ、「空手の大会に出場した時の方がもっと緊張した」と語るなど、なかなか度胸が座った中学1年生である。

「たくさんのモニターを見ながら、順位を確認して話すのは大変でした」。これは生で見て体験してこその発見であろう。一見、華やかに思えるレースアナウンサーだが「下準備をしっかりしていないと、きちんとした仕事はできないんだなと思いました」とも東くんは話す。

東くんが感銘を受けたピエールさんの下準備には様々なポイントがあったが、ピットをまわっての情報収集もそれに含まれるはずだ。今回、東君はピエールさんと一緒にピット取材を経験している。ピエールさんは若手時代、現地での明確な用事があったわけではないのにマカオGPまで情報収集に出かけてきたくらい取材熱心で、とにかく準備には怠りのないプロだ。選手やマシン名の読み方についてもピエールさんの準備ぶりを目の当たりにしたのだろう、「今度やることがあれば、もっとちゃんと覚えてこようと思います」と東くん。

ちなみに東くんとの共演を終えたピエールさんによれば、「東くんもけっこうな準備をしていましたよ。お父さんがSUPER GT好きで、その影響で彼も好きになったみたいですが、家で読み方のトレーニングをしてきてくれていたんです。緊張したとは言いつつも、クールに頑張ってくれましたね」とのこと。もともとSUPER GTが好きだった東くん。今回のピエールさんとの共演を通じて、レースへの興味とその仕事に対しての意識を高めるきっかけになった、といえるだろう。

多くの中学1年生同様、東くんも将来についてはまだまだ具体的な進路が確定しているわけではない。SUPER GTも好きだが、「自転車(サイクル)関係の仕事をしたいと思っています。自分で走ったり、いじったりとか」と、夢を語る。どういう仕事をするにしても、今回の経験は様々な意味で良き糧となるだろう。そして夢の実現には何が必要となるかも、ピエールさんの姿を通じてつかんだものがあるはずだ。

「ZF KIDS DREAM JOB」はSUPER GTの国内大会が対象で、8月末の鈴鹿戦、そして11月のもてぎ戦でも実施される。鈴鹿戦の募集は終了しているが、もてぎ戦は10月13日まで募集受付中だ。

《遠藤俊幸》

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