出光興産、創業家との協議再開を要望…昭和シェルとの経営統合に向けて

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出光興産は、昭和シェル石油との経営統合に向けて、大株主である創業家と協議再開を要望する意向を表明した。

出光は昭和シェルとの経営統合することで基本合意していたが、出光の創業家が株主総会で経営統合に反対する意見を表明。7月11日に、出光の首脳と創業家で話し合いの場がもたれたが議論は平行線のまま。

出光では、大株主である創業家と7月11日の面談時に今後も継続して協議をしていくことで合意し、これを踏まえて大株主代理人弁護士に対して複数回に亘り、書簡などを通じて次の協議を呼びかけてきた。しかし、大株主、大株主代理人は出光からの呼びかけに応じず交信ができない状況が続いている。

大株主代理人側の説明によれば、インサイダー取引規制に抵触するおそれを回避するため、面談を行うことはできないとしている。

出光では、企業価値向上にあたっての重要案件について当事者間で対話を行わないというのは、出光のすべてのステークホルダーの共同利益の観点から極めて不自然と指摘。

出光として、少なくとも次回の大株主と経営陣との面談の時期、協議事項について代理人弁護士間で調整することを希望するとしている。こうした趣旨の代理人弁護士間の面談であれば、大株主代理人の懸念は特段問題とならないとしている。

また、出光では、大株主である創業家が昭和シェル石油の株式を取得したと公表したことについて、事実関係を確認するために最低限必要な情報の問い合わせと、次回の面談時期、協議事項について調整するための代理人弁護士間での面談の速やかな開催の要請を、大株主代理人弁護士宛の内容証明郵便で発信したが、受け取りを拒絶され返却されたとしている。

出光では、大株主が出光の企業価値を高めていく点においては共通の目標を持っていると思考しており、早急に大株主との間で協議を再開することを切に希望しているとしている。

《レスポンス編集部》

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