アウディ、新サスペンション開発中…モーターにショックアブソーバーの機能

自動車 ビジネス 企業動向
アウディの新ショックアブソーバーシステム「eROT」
アウディの新ショックアブソーバーシステム「eROT」 全 1 枚 拡大写真

ドイツの高級車メーカー、アウディは8月17日、革新的なショックアブソーバーシステム、「eROT」の開発を進めていると発表した。

eROTでは、従来の油圧式ダンパーの代わりに、エレクトロメカニカルロータリーダンパーを採用。水平配置される電気モーターが、従来のショックアブソーバーの役割を代用するシステムとなる。

eROTシステムは反応が速く、慣性も最小に抑えられる。このシステムはアクティブ制御するサスペンションとして、路面の凹凸やドライバーの運転スタイルに理想的に対応。ソフトウェアによるほぼ自由に設定可能なダンパー特性で、システムとしての機能の幅が広がる。

また、従来の油圧ダンパーでは難しかった、伸び側と縮み側のストロークを独立して設定することも可能。例えば、伸び側の減衰力は硬めに設定しつつ、乗り心地への影響が大きい縮み側のストロークについては、よりソフトに設定することができる。

この新しいダンパーシステムのもうひとつの利点が、配置の自由度の高さ。アウディによると、リアサスペンションに採用した場合、伸縮式ショックアブソーバーを垂直に配置する従来のシステムに対し、電気モーターを水平に配置することで、ラゲージコンパートメントの容量を増やすことができるという。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【マツダ CX-5 新型】反対を押し切った「一本のプレスライン」が生み出す妙、「原点回帰」めざしたデザインとは
  2. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…光軸が保安基準を満たさない
  3. 「4気筒1000ccツアラーは神」ホンダの新型スポーツツアラー『CB1000GT』初公開に、「ほぼパーフェクト」など絶賛の声
  4. スズキ『キャリイ』『スーパーキャリイ』、フロントと内装デザイン一新…改良新型の先行情報を公開
  5. 「息を呑むような美しさ」マツダ『VISION X-COUPE』に熱視線! 新時代のクーペ像にSNSでは期待の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る