【モスクワモーターショー16】開幕…まったく予想外の事態にしばし呆然

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ラーダはコンセプトカーや発売予定車を並べて気を吐いた
ラーダはコンセプトカーや発売予定車を並べて気を吐いた 全 12 枚 拡大写真

モスクワ国際オートサロン(Moscow International Automobile Salon、通称モスクワモーターショー)が8月24日、モスクワの見本市会場「クロッカス・エキスポ」で開幕した。

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同ショーはこれまで、ロシア自動車市場の拡大にともなって着実に成長。OICA(国際自動車工業連合会)が公認するイベントとして、名実ともに国際モーターショーとして存在感を高めてきた。しかし2016年は様相が一変してしまった。

顕著だったのは、乗用車ブランドの出展が激減してしまったこと。なにしろ欧米ブランドでブースを構えたのはメルセデスベンツとボルボのみ。あとはヒュンダイのほか、中国から第一汽車、東風汽車、長安汽車、吉利汽車の4社。日系ブランドはすべて不参加。ボルボは吉利汽車グループの一員として、現地ディーラーが参加した形となっている。

このほかの乗用車ブランドといえばイランのホドロ(IKCO)、ウズベキスタンのラヴォン(Ravon)といった程度。唯一気を吐いたのは、地元のラーダ。前回(2014年)がクリミア危機の勃発直後にもかかわらず大盛況だったことを考えると、あまりに寂しい内容だ。

ロシアがウクライナを支持した欧米諸国と対立を深め、G8からも排除されてしまったことの意趣返しか……、と想像してしまうが、それだけが理由ではないだろう。政治的な思惑による影響だけならば、中国勢の出展も半分以下となってしまったことの説明がつかない。

モスクワには世界中の大手自動車メーカーが販売店を構え、新車を購入することができる。さらに西ヨーロッパをはじめ世界中から中古車が集まり、世界でもっとも路上の車種バラエティに富んだ都市とも言える。

またショー会場でも、普段なら大手出展者の影に隠れていまいがちなユニークな出展者、出展車両もあり、ロシアの自動車産業のポテンシャルを垣間見ることができた。こうした状況を活用し、他国にはない個性的なモーターイベントとしてふたたび発展してほしいものだ。

《古庄 速人》

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