自動車をセンサに---津波の浸水状況を見える化

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浸水状況可視化システムの構成
浸水状況可視化システムの構成 全 3 枚 拡大写真

福岡工業大学の工学部電子情報工学科の松木裕二教授が発明した「自動車(プローブカー)を用いた浸水状況可視化システム」に関する技術発明で福岡工業大学が特許を取得した。

システムは、自動車(プローブカー)内に設置されたセンサで角速度を計測し、その解析結果に基づいて車両が津波に遭遇(浸水状態)したかどうかを判定する手法。

発明内容は、プローブカーが浸水状態と判定された場合、その位置情報、浸水時刻などの浸水情報について無線ネットワークを介してサーバーに送信し、サーバーでは、複数のプローブカーから収集した浸水情報をもとに、その地域の浸水マップを動的に作成、それに基づく避難情報をユーザ端末に配信する。

急速に普及しているIoTと災害時における自動車の利点、動き方に関する特徴を組み合わせることによって、人命救助に関わる有用な情報提供を可能にする技術としている。

浸水の判定は、既存の車載装置(角速度センサ)の計測値の解析だけで可能。新たなセンサの取り付けや、そのためのハードウェア保守は不要。自動車密度が高い日本では、幅広い範囲で大量にデータ収集が可能になるため、津波の浸水地域をリアルタイムに可視化することができ、生成された浸水マップによって、地域住民の避難誘導、災害救助にも役立てることができる。

通信装置は、車両内に予め固定的に設置された通信デバイスやカーナビゲーション装置、ユーザ所持のスマートフォン、タブレット端末を活用できる。

《レスポンス編集部》

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