【メルセデスベンツ C350e 試乗】どんどんチャージしたくなる“直感的PHEV”…岩貞るみこ

試乗記 輸入車
メルセデスベンツ C350eアバンギャルド
メルセデスベンツ C350eアバンギャルド 全 6 枚 拡大写真

PHEVに乗っていると、HVのときよりもバッテリーの残量がやたら気になる。HVだと、クルマが勝手に電気を使うのを見守るしかなかったけれど、PHEVになると、ドライバーがもっと積極的に関与できるようになる。プラグを差し込んでバッテリー残量を増やせるほかに、チャージモードで、走りながらどれだけ貯めるか、そしてそれをどこで使うかという楽しみが増えるのだ。

チャージモードにして蓄電するにあたり、メルセデスは顕著に残量が増えていく。その数字の上がりっぷりがわかりやすく、いかにも「自分で貯金しています」的な喜びが味わえる。PHEVとドライバーをどう関わらせるかは、各メーカーのさじ加減にかかっているけれど、『C350e』は直感的にわかりやすく、もっとなにかしたいという衝動にかられてしまう。

わかりやすく遊べるとなると、もっとチャージしたくなるのが人の性。チャージモードではアクセルペダルが重くなるのと同時に、アクセルをオフにしたときのエンジンブレーキならぬ、回生ブレーキで減速するのだが、これをもっと減速させて、どんどん充電したいという衝動にかられる。

できれば街中では、アクセルペダルのワンペダルだけで加速~減速できるほど、強い回生があると走りも面白くなるのに(BMWのi3みたいな感じ)。街中モードと、郊外(高速?)モードで切り替えられるようになれば、さらにPHEVを乗りこなす楽しさが増えるのに。

C350eのマジメで品のいい仕上がりを見ていると、いろいろと遊び要素を考えたくなるのである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコン パクトカーを中心に取材するほか、最近はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユー ザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

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