【ハーレー ロードグライドスペシャル 試乗】鼓動感タップリ!ミルウォーキーエイトエンジン…青木タカオ

モーターサイクル 新型車
ハーレーの新作エンジン『ミルウォーキーエイト107』(排気量1,745cc)を積む2017年式ロードグライドスペシャル。
ハーレーの新作エンジン『ミルウォーキーエイト107』(排気量1,745cc)を積む2017年式ロードグライドスペシャル。 全 37 枚 拡大写真

アメリカ・タコマ(ワシントン州)で開催されたメディア向け試乗会にて、ハーレーダビッドソンの新型エンジン『Milwaukee Eight(ミルウォーキーエイト)』を搭載する2017年モデル『ロードグライドスペシャル』にいち早く乗った。

【画像全37枚】

ワシントン州西端の半島に位置するオリンピック国立公園のワインディングなど、ハイウェイ、市街地も含め2日間400マイル(約640km)を走り込んできたが、ロングライドに適した味わい深いVツイン特有の鼓動感は健在。乗車前は「8バルブ化(シリンダーあたり4バルブ)し、持ち前のテイスティな部分が損なわれているのではないか」と懸念したが、2本あったカムシャフトを98年以前のエボリューションエンジンのように1本に戻し、フライホイールを新設計するなどエンジン設計者らがあらゆる工夫を凝らし、昔ながらのドコドコ感をしっかり強調したエンジンとなっている。

まず試乗した『ロードグライドスペシャル』は、ボア×ストロークを100×111.1mmとする排気量1745cc(107キュービックインチ)のミルウォーキーエイト107を積む。

スターターボタンを押せば、エンジンがすぐに始動するが、これはスターターモーターを強力したことによるもの。やがてアイドリングは850rpmという低回転に落ち着き、なんとも心地良い。ツインスパーク、デュアルスプレーインジェクターの噴霧角度見直し、デュアルノックセンサーの採用で燃焼効率を向上したほか、オイル増量、発電システムの進化、新型フライホイールなどで850rpmという低く味わい深いアイドリングを実現している。

ギヤを1速に落とし発進となるが、シフトの入りもスムーズになり、クラッチレバーの操作も軽い。新作のアシスト&スリッパークラッチはダイヤフラムスプリング式を3本のコイルスプリングに変更したもので、油圧クラッチのマスターシリンダーも新型が採用された。

乗り心地がいいのは、一次振動を75%打ち消すカウンターバランサーを内蔵した影響が大きい。Vツインらしい鼓動感はそのままに、乗り手が不快に感じる微細な振動だけを上手く取り除いている。

LED式のデュアルヘッドライトを持つシャークノーズフェアリングは整流効果に優れ、2日間のライディングでも疲れ知らず。前後サスペンションもグレードアップされ、ますます長距離ライディングが得意となった。

■5つ星評価
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★
コンフォート:★★★★★
足着き:★★★★
オススメ度:★★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。国内外のバイクカルチャーに精通しており、取材経験はアメリカやヨーロッパはもちろん、アフリカや東南アジアにまで及ぶ。自らのMXレース活動や豊富な海外ツーリングで得たノウハウをもとに、独自の視点でオートバイを解説。現在、多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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