【カーオーディオ雑学】「デッドニング」内張りパネルへの処置

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
内張りパネルへの、「制振」作業の例。
内張りパネルへの、「制振」作業の例。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオユニットの取り付けには、さまざまなノウハウが存在している。その1つ1つを詳しく解説している当コーナー。今週は、「デッドニング」についての5回目として、「内張りパネルへの処置」をテーマにお届けする。

ここまでは、「デッドニング」についての「概要」、そして具体的メニューとして、「制振」、「サービスホール塞ぎ」、「背圧の処理」について解説してきた。今週はこれらに引き続き、「内張りパネル」においてはどのようなことが行われているのかをご紹介していこうと思う。

内張りパネルに対しても複数の処置が成されるのだが、メインの作業となるのはここでもやはり、「制振」である。「サービスホール」を塞いでいない場合は特に、塞いだ場合でも、内張りパネルにはスピーカーの裏側から発せられる音エネルギーが、大なり小なり伝わってくる。それによってパネルが共振すると、スピーカーの表側から発せられる音を濁してしまう。これに対処すべく、制振材を貼っていくのである。

また、「防音」も重要な作業だ。「防音」とは、異音を発しそうな場所に対して、それを未然に防ぐための策を講じようとする作業である。例えば、内張りパネルとドアの鉄板が当たる部分のガタつきを抑えるために「防音材」を挟み込んだり、クリップ部分のガタつきが起こらないように「防音材」を貼ったり等々…。振動でビビリそうなところに、クッション材的なものを貼っていくのだ。

場合によっては、「吸音」が行われることもある。内張りパネル内に進入してくる音エネルギーが何らかの“悪さ”をする前に、それを吸い取ってしまおうというのである。

ただし、やり過ぎには注意が必要だ。吸音し過ぎると、サウンドが味気なくなる等の変化が生じることもあるからだ。自作で内張りパネルへの「吸音」作業を行おうとする時には、「吸音材」の使用量は少なめに、ということを、頭のスミに置いておこう。

「内張りパネル」に対して行われる主要な作業は、以上の3つだ。プロショップではこれらを適宜行い、内張りパネルの音響的なコンディションを上げていく。

さて次週は、新たな項目にテーマを移す予定である。次回の当コーナーも、要チェック。

【カーオーディオ・インストール雑学】パート4「デッドニング」#05 内張りパネルへの処置

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 洗車に向いた季節の到来に合わせて、モチベが上がるカーウォッシュギアが新登場![特選カーアクセサリー名鑑]
  2. コメリの新洗車グッズ発売!ホースリール&ノズル、性能と価格に注目
  3. 第二期「洗車場ブーム」到来?…純水・トンネル型・エンタメ性・AI認証決済など進化する洗車場
  4. 『アルファード』なのに4人乗り! 超豪華仕様「スペーシャスラウンジ」って一体どんなクルマ?
  5. そのニオイ、原因はエバポレーター! 今すぐできる簡単DIY洗浄法とは?~Weeklyメンテナンス~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  2. 地域再エネ活用の収益を還元、ホンダ N-VAN e:を茨城県神栖市へ無償提供
  3. “走る巨大バッテリー”の実力! BEV+家電は悪天候でも快適に遊べる組み合わせだった
  4. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  5. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
ランキングをもっと見る