ドイツに本拠を置く自動車部品大手、ボッシュは9月21日、ドイツで開幕したハノーバーモーターショー16(商用車)において、2016年のモビリティ事業の成長率が、為替調整後で5%近いとの見通しを発表した。
ボッシュによると、2016年の世界の自動車生産は、2%以下の伸びにとどまる見通し。ボッシュの5%の成長率は、これを大きく上回るという。
この成長率を達成できそうな要因が、商用車向けの技術。商用車向けの技術は、ボッシュの成長のかなりの部分を担っており、モビリティ ソリューションズ セクターの売上高の約4分の1を、小型商用車と大型商用車用のシステムが占めている。
新たに設立した商用車およびオフロード(CVO)部門を通じて、ボッシュはトラックとオフハイウェイ向けのソリューションへの取り組みを強化する計画。このセグメントの売上高は今後10年間で倍増する見込みで、ボッシュはサービスとソリューションに一段と注力することで、物流管理のエコシステムの効率と安全性を高めることを目指す。
ボッシュのモビリティ ソリューションズ セクターを統括するロルフ・ブーランダー氏は、「成長を一段と加速させることを目指し、車両の電動化、自動化およびネットワーク化のためのソリューションと並行して、未来のモビリティのための革新的なサービスの開発を進めていく」と述べている。